4組 今道周雄 Home



我が家の花など

 今年は玄関先の月見草がよく咲いた。丈は15センチくらいで、白いつぼみを5-6個付ける。夕方日が落ちる頃、花が開く。ちょうど蝶が羽化するときのように、みるみるうちに花弁が開いてゆく。一つ、二つ、と示し合わせたように、最初はゆっくりとそして最後は「パツ」という音が聞こえるかと思うほど花弁が開く。
 翌朝見ると、白かった花が薄紅色に染まっている。そして朝日が昇るころに花は閉じてしまう。可憐で短い命の花である。

開き終わった月見草
 
朝薄紅色に染まった月見草
 
 世の中は、政局だの、領土だの、放射能だの、とかまびすしい。地球の自然がいつまで保たれ、月見草があとどれだけの年月、誰も見る人がいなくてもひっそりとこのショーを続けていけるのだろうか。人の心が荒んでみずみずしさを失ってはいけない、と思っていたらそのハートを自然が恵んでくれた。
 
自然のハート
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