2013年  近況報告 Home



2013.07.20   4組 安藤康正
<ぼけ防止策>
 暑い日には町内の麻雀仲間と町会会館に集まり、午後は麻雀を楽しんでいます。会館はクーラーも電動麻雀卓もあり、4人分のクーラー代(各戸で使うクーラー代より一か所で)の方が安価との、変な理由をつけて麻雀ゲームを楽しみ、ぼけ防止に努めております。


<ゆとり教育の弊害>
 現在、隔週土曜日に近くの小学校で開催されるサタデースクールでボランティア活動をしています。10年ほど前に導入された「ゆとり教育」の弊害が今、子どもたちの学力低下をまねいているようで、算数の自習(ドリル教本を用いた)のお手伝いをしております。しかし、時代の変化でしょうか、英語の能力は低学年でも驚くべき能力です。
 都市部ではすでに週6日制に戻した学区もあり、野田市のような受験戦争の波が感じられない自然豊かな土地柄ではなお一層、教育の温度差を感じます。


<除染事業>

 現役当時の仲間から依頼された福島県の原発事故に関する除染事業の件(講師業)は今年も継続しており今期は5月から12月上旬まで予定されております。ご承知のとおり、手抜き除染が新聞に報道され、国の除染費用が他の名目に流用されているのが現状です。除染事業の実施は喫緊の課題です。


 除染の講義ではセシウム134と137の物理的半減期(Cs-134:2年、Cs-137:30年)だけでなく、

 1.事故時にはセシウム134とセシウム137がほぼ1:1の割合で放出されたこと
   (この意味は事故から2年4カ月経った現在、放射能は75%に減少していること)

 2.生物学的半減期(Cs-134:100日、Cs-137:70日)というものがあり、万が一除染作業中   に経口摂取した場合、日常生活をしていながら汗や尿・便と一緒に体外へ排出されること、したがって約1   年経てば体外へ事故由来の放射性物質は排出される。

 3.Cs-134と137(原子番号55)はそれぞれ最終的には安定なバリウム(原子番号56)に変換する。   バリウムは胃がん検診の際に飲まされる白い液体中に含まれる元素

 などの事実を参考に説明して除染事業に参入する意図のある地元企業の受講者の方々にご理解を頂く努力をしています。このことは中間貯蔵施設の候補地の方々にも誘致という点でご理解いただく上で参考になるのではないかと思います。高レベル放射性廃棄物よりも“たち”がいいのでは、と。原子力むら側の者の勝手な解釈かもしれませんが。


<原発の海外輸出>

 安部政権はアベノミクスの効果ばかりが先走り、いま、福島県民が直面している苦悩の日々のことを忘れ、福島第一原発の事故原因の究明を後回しにして原発を海外へ売り込む愚策をとり、電力会社は再稼働を申請するという、日本の将来はどうなるのかと心配です。
 いずれにしても2年前の原発事故により日本の原子力政策は大きく転換することが国民の大多数から求められており、「トイレなきマンション」と揶揄されたままの状態で再稼働することはごみ(使用済み核燃料)をどんどん増やすことであり、経済的にも不利のはず。“フン詰まり”の状態から一日も早く脱却すべきです。高レベル放射性廃棄物の最終処分場の計画もとん挫しているなかで原発の再稼働などあり得ません。


 ・六ヶ所村の再処理工場の「ガラス固化装置」が起動できないトラブル
 ・同工場が稼働すれば美しい六ヶ所村の周辺、海洋は汚染される
 ・再処理工場を動かしてプルトニウムを抽出してもプルサーマルで燃料として再利用できない。
 ・核兵器の材料となるプルトニウムをこれ以上日本で増やしてどうする?)
 ・再処理すればIAEAの査察はより厳しく日本の原子力産業に注がれる

 それより、使用済み核燃料は各電力会社へ返却し、空冷の貯蔵庫で“永久保管”すべき。この選択ですら先が見えない状態。直接処分もありでしょう。こんな論点を今回の参議院選挙の争点にすることを避けて自民党はどうするのか。ぼかしたままです。


 以上、 なにか疑問や不明な点がありましたらご連絡下さい。反論なども歓迎です。こちらの勉強になりますので期待しております。

  安藤康正(あんどうやすまさ)   〒278-0052 千葉県野田市春日町29-25
  Phone & Fax   04-7129-8186
  e-mail :  yasuando@jd6.so-net.ne.jp

           
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