2015年OHCD の報告 Home



2015年OHCDは無事終了しました

2015.05.18   常任幹事 4組 太田 充

 今年5回目を迎えた、小田高ホ-ムカミングデーでの11期生主催の講演会では、町議会議員として9年間、町長として14年間に亘り真鶴町の町政に携わってきた2組の三木邦之氏に「地域は消滅するのか」との演題で講演をしていただきました。

 現今、地域創生が叫ばれていますが、講演は実際に現場を経験した人でないと語ることができない内容で、今後の地域創生に一石を投ずる内容であったと確信しております。その後の質疑応答でも、現場を知り尽くした町政のプロならではのウィットに富んだ説明で、聞き手も満足したことと思います。

 当講演会については、来年度以降も魅力ある講演会にすべく関係者一同心がけていく所存です。

 


11期の参加者(講演会 32名 懇親会 28名)
三木邦之②(講・懇)
下赤隆信②(講・懇)
石井敬士②(講)
尾崎照道②(講)
久野厚夫②(講・懇)
高橋佳子②(講)
高橋文哉②(講・懇)
真壁徳光②(講)
山田泰昌(講・懇)
野村喜一郎②(講・懇)
遠藤紀忠③(講・懇)
江木紀彦③(講・懇)
辻 秀志③(講・懇)
望月郁文③(懇)
山本悟正③(講・懇)
佐々木 洋③(講・懇)
太田 充④(講・懇)
今道周雄④(講・懇)
西川岳男④(講・懇)
植田研二④(講・懇)
江口恵一郎④(講)
村田正孝⑤(講・懇)
大倉冨美雄⑥(講・懇)
瀬戸章嗣⑥(講・懇)
月村 博⑥(講・懇)
林 明徳⑥(講・懇)
石塚敬一⑥(講・懇)
中澤秀雄⑦(講)
福住昌久⑦(懇)
山本哲照⑦(講・懇)
安藤 彬⑧(講・懇)
植田武二⑧(講・懇)
谷口泰幸⑧(講・懇)
湯川 豊⑧(講・懇)
 


11期講演会 地域は消滅するのか

2015.05.18   元真鶴町町長 2組 三木邦之

 いま声高に「限界集落」「地域消滅」が叫ばれる中、四半世紀前バブルの圧力から町の環境破壊を守った真鶴町の経験の中に、そのヒントを見出す。

1 開発圧力に対抗するための独自の政策


開発を抑制するための「水の2条例」(1990・9・17制定施行)
   
「まちづくり条例」(1993・6・15制定、1994・1・1施行)この条例は、建設計画の規制と誘導に関して定めるばかりにとどまらず、「美の基準」という項目をもつ特色ある条例として名高い。また、さらに3年の年月をかけ,徹底した町民参加によりまちの将来像を描く「まちづくり計画」を制定した。

2 平成の大合併

 「まちづくり計画」の実践で、身の丈にあった投資しかしない結果、町は健全財政を維持してきたが、この頃から全国的に広がる少子高齢化の波は、小規模自治体を飲み込んだ。人口一万人たらずの真鶴町もまた例外ではなかった。私は町長就任時より、首長三期限界説を提唱しておりました。自ら決めた定年の最終年、隣の湯河原町との合併協議が動き出し、内にあっては、二校しかない小学校の一校で、新入児童数が10名を割ると推計され、統合の検討を余儀なくされていた。私もまた自分の意思とは裏腹に「町村合併」と「小学校統合」のケジメをつけるため四期目の立候補をせざるを得なかったのです。ご存じの通り合併は不調に終わりましたが、このことについては話が長くなりますので、ここでは割愛いたします。 
3 消滅可能性都市
 このたび日本創成会議が、20歳から39歳までの女性人口の減少率から、消滅する可能性の高い市町村を発表した。確かに出産適応年齢の女性が減少すれば子供は少なくなる事は当たり前、しからば地域は消滅するのか、そうではあるまいと私は思う。昭和の大合併で、全国9900の市町村が3400余りに減少した。また平成の合併で3200の市町村が1700になった。それでも国は、適正規模の基礎自治体に収斂されてないと考えているのだと推量する。

そこで、任意の団体の発表として、896自治体を名指しした。神奈川県でも1市8町が該当するとされた。箱根、真鶴、松田、山北の順だと言います。箱根がなくなると思いますか、このことは、国が進めた平成の大合併のさらなる肩たたきだと考えます。いずれにしても、数年の内に、この県西地域で小田原を中心とした自治体合併の協議が始まることに間違いはなさそうです。

元真鶴町町長 2組 三木邦之さんの講演「11期講演会 地域は消滅するのか

講演する三木邦之さん

十数年続けた常任幹事を退任する今道さんの挨拶 (ご苦労様でした)


11期懇親会「魚がしに於いて」