自然が破壊され、人心が荒んだ」エピソードを披漉した。
「地域消滅」に話題が及ぶと、小規模自治体における″財政破綻″のメカニズムを、「権限移譲で福祉、保健、医療の財政がのびていき町の持ち出しも多くなって煽りを食らう」と指摘。その上で、「地域は消えません。祭りがあり、文化があり、地場産業がある限り!」と力を込め、「ただし、「自治体が無くなることはある…」と付け加えた。
「年寄りの愚痴ですが…」と断った三木氏だったが、現場に立脚した「町政のプロ」の示唆に富んだ話に、来場者から質疑が矢継ぎ早に飛んだ。
三木氏は道路公団、信用金庫、海運会社勤務を経て役場(昭和40年1月~49年6月)、町議(昭和56年9月~平成2年4月)、町長(平成2年7月~16年8月)。 小田原高等学校キャンパスを一般公開した「小田高ホームカミングデー」の企画。5回目の11期生主催の公開講演。