2015OHCD 11期主催公開講演レポート Home



その1 新聞報道より

2015.06.04   常任幹事 3組 佐々木 洋

 「2015年OHCDは無事終了しました」(http://odako11.net/2015_OHCD/2015_ohcd_houkoku.html)にて速報された通り、私たち高校11期生同窓会は2015年小田高ホームカミングデー(OHCD)において、三木邦之さん(3年時2組)講師による「地域は消滅するか」と題する公開講演会を行ないました。取材に訪れた湯河原新聞の木村いさむ記者がポイントを押さえて見事に纏めた記事が「湯河原新聞(2015/5/19版&5/20版)」とその姉妹紙「西湘タイムス(2015/5/23版)」に掲載されましたので、以下のように記事全文を添えてご紹介します。


小田高を開放 トークや演奏 元町長の講演も
2015.05.19 湯河原新聞より
 小田原高等学校で17日、「小田高ホームカミングデー」が開かれた。校舎を公開し、戦時占領下の小田原中学をテーマにしたトークや展示など様々なイベントが行われた。

 

 パントマイムと音楽がコラボレーションしたコミカルな舞台には、真鶴町のピアニスト・森田由子さん(高48)らが出演。硬派な演奏と大道芸の異色な取り合わせが独自の世界観を醸し出した。

 11期生(昭和34年卒)同期同窓会は同校卒で元真鶴町長・三木邦之氏を招き「地域は消滅するか」の題で講演会を開催した。


三木邦之元町長が講演 あの時真鶴はこうした…
2015.05.20 湯河原新聞より
 
 三木邦之元真鶴町長が17日、母校の教壇で熱弁をふるった。
 いま、声高に「限界集落」「地域消滅」が叫ばれる中、4半世紀前バブルの圧力から町の環境破壊を守り抜いた舞鶴の経験を踏まえ、「地域は消滅するのか」と題して▽開発圧力に対抗するための独自の政策▽平成大合併▽消滅可能都市について順序立てて話していった。
 冒頭、真鶴の紹介で、一番足りないものを「平らな土地」と「飲み水」と上げた三木氏。珈琲好きの中川一政画伯が「塩気のある真鶴の水を使ったコーヒーは飲めぬ」と熱海の喫茶店にわざわざ出掛けて行った逸話や、湯河原からの友情給水等の“水事情”を語り、
自然が破壊され、人心が荒んだ」エピソードを披漉した。
 「地域消滅」に話題が及ぶと、小規模自治体における″財政破綻″のメカニズムを、「権限移譲で福祉、保健、医療の財政がのびていき町の持ち出しも多くなって煽りを食らう」と指摘。その上で、「地域は消えません。祭りがあり、文化があり、地場産業がある限り!」と力を込め、「ただし、「自治体が無くなることはある…」と付け加えた。
「年寄りの愚痴ですが…」と断った三木氏だったが、現場に立脚した「町政のプロ」の示唆に富んだ話に、来場者から質疑が矢継ぎ早に飛んだ。
 三木氏は道路公団、信用金庫、海運会社勤務を経て役場(昭和40年1月~49年6月)、町議(昭和56年9月~平成2年4月)、町長(平成2年7月~16年8月)。 小田原高等学校キャンパスを一般公開した「小田高ホームカミングデー」の企画。5回目の11期生主催の公開講演。



小田原市と周辺の「生きる道」は
2015.05.23  西湘タイムスより

 元真鶴町長 三木氏が講演

 小田原高等学校で17日、「小田高ホームカミングデー」が開かれた。校舎を公開し、戦時占領下の小田原中学をテーマにしたトークや展示など様々なイベントが行われた。パントマイムと音楽がコラボレーションしたコミカルな舞台は、硬派な演奏と大道芸の艶色の取り合わせが独自の世界観を醸し出した。

 
 11期生(昭和34年卒)同期同窓会は同校卒で元真鶴町長・三木邦之氏を招き「地域は消滅するか」の題で講演会を開催した。
 母校の教壇で熱弁をふるつた三木氏。いま、声高に「限界集落」「地域消滅」が叫ばれる中、4半世紀前バブルの圧力から町の環境破壊を守り抜いた農鶴の経験を踏まえ、「地域は消滅するのか」と題して▽開発圧力に対抗するための独自の政策▽平成の大合併▽消滅可能都市-について話した。現職を退いて久しいが活弁は健在だった。
「地域消滅」に話題が及ぶと、小規模自治体における〝財政破綻″のメカニズムを、「権限移譲で福祉、保健、医療の財政がのぴていき町の持ち出しも多くなって煽りを食らう」と指摘した。「年寄りの愚痴ですが…」と断った三木氏だったが、現場に立脚した「町政のプロ」の示唆に富んだ話に、来場者から質疑が矢継ぎ早に飛んだ。

 「小田原はどうすればいいのですか?」という問いに三木氏は「20万人の小田原と言えど減っていく。足柄下・上含め懐深くLて、小田原が中心となって都市を形成していくことを始めるぺきだと思っている。小田原の生きる道であり周辺を形成する我々の生きる道では」と持論を展開した。 

 三木氏は道路公団、信用金庫、海運会社勤務を経て役場(昭和40年l月~49年6月)、町議(昭和56年9月~平成2年4月)、町長(平成2年7月~16年8月)


取材にあたって
常任幹事 3組 佐々木 洋
 現在このホームページ「小田原高等学校第11期」(Web11)で、かつては読売新聞記者として健筆をふるわれていた斎藤良夫さん(3年時7組)のアドバイスに従って小田原市広報公聴課を訪れたのはOHCD5日前の5月12日のことでした。小田原市役所には、市議会の動向を取材するために記者が集う記者クラブの部屋があって、そこで関連資料のポスティング(投げ込み)をしてもらえば、OHCDの取材を促すのに効果的だと聞いていたからです。広報公聴課の女子職員について行って記者クラブに入った私が目にしたのは、それぞれのポストに書かれていた共同通信、読売、フジTV、TVアサヒ、日テレ、NHK、毎日、TBSといったメジャーな報道各社の名前でした。
 しかし、メジャーなメディアではあっても小田原界隈では、そうそう大きなニュースネタはないはずだから、きっと「地方創成論に一石を投ず」と銘打った我らがOHCD講演会に取材に来てくれるところがあるに違いないと内心期待していました。しかし、“少なくとも”と思っていた「神奈川新聞」さえ無反応で、「湯河原新聞」だけが唯一の来訪社となりました。“笛吹けど踊らず”で、安倍内閣の主導する「地方創成」に小田原市としては対応していないのか、それとも、小田原市が真鶴・湯河原を視野に入れずに「地方創成」に取り組んでいるのか不明ですが、懐広く地元の出来事に目配りして着実な報道を続けている日刊紙「湯河原新聞」とその姉妹紙「西湘タイムス」に出遭えたのは嬉しいことでした。