「小田高11期生喜寿を祝う会」レポート



 

11期常任幹事
佐々木洋


 2月2日に行った「知っていそうで知らない小田高エリア巡りPart 3」の寄地区探訪の際の昼食時に月村さん(6組)が「11期生全員が集まるのは喜寿の年の今年が最後になるかもしれないね」と言い出したのが事の発端になりました。そしてその場で、「そうだね、私たちは11期生だから11月11日にやろうか」で一同9名での“衆議”一決。更に、3/17と9/10の学年幹事会と10/17の準備会を経て迎えた「小田高11期生喜寿を祝う会」には喜寿の年そのものの77人の参加を得ることになりました。77歳は11のラッキー7倍。まさに11月11日は、秋晴れの中、お堀端通りの「音羽」に元気な小田高11期同窓生が集いあうラッキーな一日となりました。

 小田高11期生とはいっても同クラスであった人以外は知らない人ばかり。「知っていそうで知らない同窓生探し」は、世話人役学年幹事グループの代表格の太田充常任幹事(4組)の開会の挨拶から始まりました。知っていそうで知られていなかった世話人役の学年幹事の皆さんが居並んで紹介されるとともに、皆さんの来訪に対してともに歓迎の意を表しました。そして早々に乾杯。音頭は参加者の中で一番エライ人、つまり、最遠来(茨城県牛久市在)の小林正男さん(8組)にとっていただきました。

 写真班は、小田高時代写真部員であった下赤隆信さん(2組)、古屋剛男さん・後藤さん(5組)に自由写真撮影の特権が与えられていましたが、全員写真を撮るのには特殊技能が必要だということからプロ写真家の山本悟正さん(3組)にお願いすることにして、通称ゴセイさんの進言により皆さんにお配りした「次第」に記した順番よりも前倒しにすることにしました。この点は幹事間の事前連絡の不足が露呈されたところですが、お蔭様で、後日(11/15-30)行われる「小田高11期生の‴個“展Part 2(於、宝安寺社会事業部「まある」)」の看板で、(酔いどれる前の)清く・正しく・美しい11期生の姿を小田原市民の皆さんに見ていただけることになりました。

 さて、「知っていそうで知らない同窓生」探しの前に「知っていそうで知らない小田高」探りの一時。太田常任幹事が、小田高同窓会樫友会の資料委員会副委員長を長年にわたって務めてきている石井敬士さん(2組)から知られざる小田高について話を聴きだす小田高トーク「ああ、そうだったの!小田原高校」の時間となったのですが、ここに至って、学年イベントは一転してクラス会となり、あちこちに私話の渦ができてしまいました。総合司会者としての責任上、せめて私話は音声を小さくするよう会場内をお願いして歩き回ったのですが、いかんせん、皆さんお互いに耳が遠くなったせいか小声で私話することができないようです。改めて、とても制御することができない「喜寿パワー」に感じ入った次第です。

 しかし、山宮(後藤)尚江さん・柳澤(小沢)肇子さん(ともに1組)、高橋(秋山)佳子さん(2組)、町田(田中)和代さん(7組)と急遽飛び入り参加してくれた織田(青木)照子さん(1組)の‴小田高健女‴クインテットは立派でしたね。きちんと聴くべき話には集中して耳を立てられていましたよ。また、‴小田高健児‴の中にも清く・正しく・美しい人たちがいて、喧騒を避けて前部に出て熱心に聴講していました。熱弁を振るわれた石井敬士さんも「聴いてくれる人は聴いてくれたからなあ」とひとまず満足という表情をされていました。水口幸治さん(7組)からのメールには「多少プログラムに凝り過ぎた感が有りました」としながら「久しぶりに再会した同級生との懇談も充分出来ました」とありました。短い時間内で「学年イベントもクラス会も」というのは無理だったようですね。ご案内状に記した12:00-14:00の予定時間帯を約1時間延長したのですが。

 今回行った‴個‴展も結構な盛り上がりを示していたように思います。芸術作品を並べた「個展」とせず「‴個‴展」としたのは。‴知っていそうで知っていない同窓生‴の部分をお互いに紹介しあうためでした。最大の‴個“展は辻秀志さん(3組)が制作した「小田高11期生喜寿を祝う会」の看板でした。通常10-20万円払って看板業者に制作発注するのですが、辻さんが‴昔とった筆柄‴をとってくれたおかげで大幅コストダウンできたばかりでなく、心を込めて書かれた文字のもとで実り多い時を過ごすことができました。日頃はシャイな田淵需延さんが、自著「夫婦で挑んだ日本百名山」を出展して熱弁されたのに刺激されて、西川岳男さんが(4組)が後日ご自分の登山写真をWeb11に投稿してくるという一コマもありました。そして、‴個‴展の締めは、佐倉久隆さん(1組)近年地域交流活動をしながら習得したという民謡「黒田節」の舞踊。これには町田(田中)和代さんによる着付けという‴個‴展もしっかりついていました。

 会計幹事を務めて、(理科系出身のくせに)そのたぐいまれな事務能力を発揮して、各クラス幹事を驚かせていた辻秀志さんによる勘定奉行会計報告に次いで、清く正しく美しい校歌斉唱の項に移ろうとしたときにちょっとした異変が起こりました。奥津紀一さん(3組)、西川岳男さん(4組)、瀬戸章嗣さん(6組)の小田高合唱部トリオに指揮をとるようお願いしていたのですが、合唱部出身の登録がなかった山崎泰さん(4組)が「オレもオレも」と割り込んでこられ指揮をとられることになりました。しかし、瀬戸さんが卒業アルバムから歌詞の載ったページを送ってきてくれていて、これをコピーして全員にお渡ししておいたのでみんな「口パク」で済ませることがなく心込めて合唱することができました。なお、お配りした歌詞カードに描かれた絵は善波先生が描かれたものだそうです。ご説明するつもりでいた瀬戸さんに代わって遅ればせながら説明させていただきました。

 中締めの挨拶は、卒業30周年を機に立ち上げた11期同窓会を中興し、長く常任幹事を務めて11期の灯を守ってこられた顧問の今道周雄さん(4組)が担当されました。一緒にホームページ「小田原高等学校第11期(略称Web11)」をともに支えられてきた吉田明夫さんが(4組)が逝去されたので今道さんの負担が重くなる一方で、11期会活動のWeb11依存度は一層高くなっていきそうです。「幹事、傘寿も米寿もやれ!」という声をかけてくださる方も数多お折られました。今道さんのお話しにあったように、お互いに今後とも一層元気でいて、また学年イベントの席でお目にかかれるようにしましょう。

 なお、「小田高11期生”個”展Part2」は引き続き、望月郁文さん(3組)が今年建てられた宝安寺社会事業部「まある」にて行われます(11/15-30)。望月さんは今回よんどころのない事情があって出席できず残念でしたが、‴個‴展の受け入ればかりでなく、小田高トークで用いたプロジェクターまで貸与してくれました。会期中は、ご家族やご友人をお誘いあわせの上「まある」を訪れて出展物を鑑賞するとともに望月さんが社会福祉事業の上で重ねてきた壮挙(望月さんの大きな‴個‴展)の一端に触れてみてください。




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