佐々木さんの悔しがる気持ちはよくわかります。有識者の発言に怒り、企業風土を弁護し、分社制度が原因であると分析しています。しかし、このような危機に陥る可能性は、どのような制度を取っていようと、日本企業には無限にあると言ってよいでしょう。
なぜなら、此の事象の根源は本質的な人間の弱さにあるからです。
人は自らの利益を真っ先に考え、自分の将来が開ける道を選択しがちです。もし、上司に反抗すれば首になる、と思ったら何も言わずに唯々諾々と上司に従うのではないでしょうか。
企業人ばかりではなく、今や政治家にもこの傾向が見られます。326人の政治家が皆安倍首相と同じ考えであるとは到底思えません。彼らは少々異論があっても、黙って従っているのではないでしょうか。 異論を、勇気を持って唱える人間が居ない限り、「東芝」のような事件は次々と起こるだろうと思います。その結果が「八紘一宇」であり、大政翼賛会にならぬよう、声をあげる勇気が必要です。
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