ちょっと発表 HOME


「無常」ということ

2019.03.16

4組   今道周雄

「源平盛衰記 以巻 第一 平家繁昌竝徳長壽院導師事」の冒頭に「祇園精舎の鐘聲、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花色、盛者必衰の理を顕す。」とある。
又、「修証義」には「無常忽ちに到る時は国王大臣親暱従僕妻子珍宝助くるなし、唯独り黄泉に趣くのみ」と説いている。
「無常」という言葉は深く日本人の心に植え付けられた言葉であるが、日々の暮らしに忙しく、ついつい置き去りにして過ごしてきた。
 しかし、「無常」という言葉をヒシヒシと感じる出来事が起こった。それは以前Odako11に投稿していただいた、高18期の松永昇氏が急逝されたのである。
松永氏は小生と同じ町内に住み、町内のテニスサークルで共にプレーをする仲だった。酒を愛し、冗談で人を喜ばせ、様々なまとめ役を引き受けてくれる人柄で、誰からも好かれていた。死の前日まで市議会議員候補者の応援で町内を回り、私も挨拶を交わしたのだが、翌朝早くに逝去の知らせが飛び込んで来た。
 昨日元気に言葉を交わしていた人が、突然黄泉路へ旅立ったことが信じられなかった。死は疾風迅雷の如く訪れてくる、と言うことを改めて思い知らされた。
 自分よりも若いかたが亡くなり、やがては自らも旅立たなければならない事を思い、今日一日を大事に行きなければならないと思っている。
(追記)
松永氏をご存知の方(同期生・小田高生に関わらず)には、追悼文を書いて下さるようお願いします。



          1つ前のページへ