ちょっと発表



2015.02.21 4組 吉田明夫

 ワカサギとフカヒレの偽物

チカという魚

 最近、小田原のスーパーの魚屋に「チカ」という小魚が出回っている。一見ワカサギに見えるのだが、それならワカサギと表示してある筈だ。ワカサギを小田原の表現で「チカ」とは言わない。まあいいから、買って帰ろうということで、家に帰って調べてみた。どうもワカサギもどきらしい。ワカサギは海から淡水の河や湖にも入り込んで来るが、チカは淡水には入らない。尾びれと尻びれの位置がワカサギとちょっとずれているらしい。それに一番の違いは骨の硬さであるらしい。ワカサギなら唐揚げで美味しく食べられるが、チカはどうだろうか。うちのかかあは見慣れない物は絶対に食べない。だから余分に買わない。2皿だけ買った。1皿は唐揚げ、もう1皿は塩焼きである。
 さて、どんな食感であろうか。先ず唐揚げから食した。駄目だ! 仮止めしてある差し歯が壊れそうになった。いまご厄介になっている歯医者さんには綺麗な衛生士さんがいるから、通うのは全然億劫ではないが、チカの唐揚げにはがっかりした。
 次は塩焼きだ。もう骨の硬いのは分かっているから、ごく普通に食べられた。8年前に咽頭癌の放射線治療をやっているので、味覚は感度が極めて鈍い。まあ、どちらもそこそこ食べられた。



カスベ(エイ)

 別の日に別の魚屋に行ってみた。たまには本マグロのトロがかった安いのがないかと探していたら、かかあが「ちょっと〜、かすべがあるじゃん」ときた。この味は分かっていたが(味というより食感だね)、たまにはいいではないかと持ち帰った。ただ煮るのでは能が無いということで、ゼラチンを入れてフカヒレもどきにすることにした。詳しくは知らないがカスベはエイであるから、フカの遠縁みたいなものと思っている。軟骨のコリコリ感はそれなりに美味しい。勿論柔らかい部分はフカヒレと思って食べれば横浜中華街の「招福門」辺りに行った気分になる。
 詳しいことは魚博士の佐々木さんが「魚名魚字」で必ずストーカーとして書いて来るから、それを読んでください。

調べる手間が省けます。
 ごちそうさん、さようなら。


 

  

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