ちょっと発表



2013.11.05    6組 大倉冨美雄

  小田原市々長の日記から「町作りとデザイン」
    小田原をより美しく、魅力のあるまちに

 10月3日、国内外で活躍されているデザイナーの大倉冨美雄さんにご来庁頂きました。市政 の様々な分野における課題解決に向け、市長が政策立案などを行う際に、各分野の専門家や第一人者を行政戦略アドバイザーとしてお招きし、市長が直接アドバ イザリーを受ける制度を設けていますが、「まちづくりとデザイン」について、この度大倉さんにお願いし、アドバイザーにご就任頂いたもので、昨日は最初の アドバイザリーでした。
 アドバイザリーの実施にあたっては、この制度の導入当初は、アドバイザーと私がサシで話をする形でしたが、一人で聴くのではなく、関係する部 局の職員や、場合によっては市民の皆さんも同席頂いて、一緒に伺うスタイルに変えています。昨日も、庁内で関係する部局の担当職員らが同席、私と一緒に話 を聴きました。
 
 そもそも、このテーマを大倉さんにお願いしたのは、小田原が歴史的文化的背景から実に優れた地域資源を豊富に有していながら、それらがいわば そのまま散在しているだけで、まちの魅力を伝えて行く上で十分に活かされていない状態であること、それを活かしていくには、小田原のまちが持っている資源 を把握したうえで、然るべき方法によってそれらの見せ方を整え、表現していくことが必要であり、それはいわゆる「デザイン」の領域に係わることではない か、との認識があるからです。
 また、大倉さんは小田原で生まれ育った方であり、生家も南町にあって、小田原の事を郷土愛を持って熟知されていることに加え、日本デザイン協 会の理事長も務められ豊富なネットワークを有しており、デザインでは先進地と言うべきイタリアなどへの滞在歴も長いなど、小田原の良さを知りつつ世界的な デザインの視野から小田原のまちづくりへの視点を提示して頂ける方です。
 
 昨日のアドバイザリーでは、イタリアのまちづくりの様子や、デザイン的観点からの小田原論などを伺った上で、実際にどんなアプローチが可能 か、具体的な方法論をいくつかご提示いただきました。また、デザインの視点から語られた小田原とイタリアの比較論は非常に含蓄があり、考えさせられまし た。

 頂いたご指摘や提案を、少し時間をかけて咀嚼すると共に、同席した職員らとも意見交換を重ねて、デザインの観点からのまちづくりについて、事業化のあり方を詰めていきたいと思います
                                    小田原市市長 加藤 憲一 


 いつも感じているのは、小田原はいいものがいっぱいあるのに、東京に近すぎ、箱根・伊豆が迫りすぎ、ということです。このため、何か拡散してしまうし、通過点のイメージになる、ということです。
 対談の後、ふたつのことを考えました。
1つは、市のデザイン系指示命令系統をはっきりさせる必要がある(システムの構築)、2つ目は、「食事が旨い(コーヒーが極めて旨い、などでもいい)」を膨らませて「食べて帰ろう、立ち寄りして食べて行く価値がある」でもいい、こういう柱と広報が必要だ。こうすれば、ついでとなりやすい街中観光も城下まちも意味を持ち始め、活性化するだろうということです。
 皆さんのアイデアがあれば、聞かせてください。活きる場合もあるかも。
                                    大倉冨美男



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