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  2014.12.13  7組 斎藤良夫

御殿場線フレーム切手


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 先ず、機関車にも肖像権---と、一言述べてから案内します。

 JR御殿場線がことし開業80周年を迎えたことを記念して、12月15日から記念のオリジナルフレーム切手が沿線自治体の郵便局で発売されます。そして、神奈川県松田町は12月20日~21日に町役場で、切手のモデルになった列車をはじめ駅舎など御殿場線にまつわる約40点の写真展を開きます。御殿場線は、私の住む小田原市国府津の「国府津駅」 と静岡県沼津市の「沼津駅」間を走っています。

 記念切手の発売について日本郵便株式会社は8日にプレスリリースし発表しましたが、当初は、もっと早い段階での発売が予定されていました。遅れた理由は、列車の肖像権問題にありました。計画の中には、JR化前の蒸気機関車と気動車が含まれていましたが、国鉄時代の車両の肖像権承認箇所の調査が複雑かつ不明であったりして時間がかかってしまたようです。よく著作権については言われますが、機関車など車両の肖像権までは---とは思ってもいませんでした。ちなみにフレーム切手には、「JR東海承認済」「小田急電鉄商品化許諾済」とあります。

 この車両肖像権の話を、7日に小田原市にある「神奈川県立命の星・地球博物館」で開かれたサカナ・シンポジウムでの茶話会で「まさかサカナには肖像権はないでしょうね---」と言ったところ、まさかが一件あったのです。肖像権ではありませんが、「商標登録」されていたのです。あのさかなクンで話題になった「クニマス」です。絶滅が伝えられた田沢湖のある秋田県仙北市の田沢湖観光協会が「クニマス」と「国鱒」の2点を商標登録し、生息がわかった西湖の山梨県富士河口湖町と、共同使用しています。業者の悪用を防ぐためなどだそうです。おもちゃやお菓子、石鹸など、この名前は勝手に使用できないわけです。いわば金儲け以外の研究等の使用は、もちろん制限はありません。

 いずれにしても、商売用にいろいろな写真等を使う場合、著作権に加えて、その撮った対象物についての配慮しなければならないということです----。

 切手の発売部数は2300部。1シート82円切手×10枚。シート単位の販売で1シート1350円。問い合わせは、日本郵便南関東支社郵便局本部営業部物販担当(℡044-280-9118)

写真展 松田町政策推進課経営戦略係(℡0465-83-1222)。小田原鉄道歴史研究会ほかが写真協力しています。




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