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  2015.01.26  7組 斎藤良夫

天神宮菅原神社の初天神祭


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 高校合格祈願の絵馬の、なんと多いことか!----小田原市国府津にある天神宮菅原神社の初天神祭に足を運んだ。2015年1月25日(土)の夕方。自宅から歩いて約10分、元日に続いて今年2度目の天神行。昼過ぎから露店が出ており、明るいうちはお年寄りや子ども連れの主婦が目立つ。冬場とあって店数は春の祭礼より少ないが、それでも、いつもの店がいつもの場所に並んでいる。ほとんどが食べ物屋さんと射的などのゲーム屋さんだ。

 絵馬は茅の輪をくぐった社殿の横に並んでいる。中学生らしき男女が思い思いに見入っていた。国府津中学校(松本ひとみ校長、生徒数305人)のホームページによると、既に今月23日に私立高校推薦入試の合格発表があったという。そして、「学級の皆の試験が終わるまでは、全員受験生! 自分のためにも、隣の席で入試をひかえ、どきどきしている友達のためにも、励まし合って皆で頑張りましょう----」(学校日記 1月23日)と、まさに受験の真っ最中であることを記している。----篝火(かがりび)を背に、天神さんに祈る受験生の姿は真剣だ。

 国府津では、国府津小学校(植村保夫校長、児童数653人)から、そのまま、ほぼ全員が国府津中学校に入学する、小田原市内では唯一の「一小一中」の学校。それだけに、小中校の連携も密で、「小中合同あいさつ運動」なども行っている。

 学校から露店の話題へ。「ちんちん焼き」の店でご近所さんにお会いした。「親父が好きで----」と話していたが、どうも自分の好物でもあるらしい。祭礼のたびごとに買いにきて、店主とすっかり顔なじみの方もいる。ホットケーキ・カステラのような生地を球状に焼いたもの。「ベビーカステラ」という名前とともに、東京ケーキ、松露焼き、福玉焼き、ピンズ焼き、コンチネンタルカステラ----等々、異名も多い。露店で扱っている物々は、地域によってけっこう呼び名が違うところが面白い。

 『初天神』という落語がある。子どもが、何だかんだと理屈をこねて親に飴玉や凧などを買ってもらおうとする話。子どもの、おねだり上手が笑いを誘うのだが、今の子どもたちは小遣い片手に自分の好きなようにお金を使っている。親の目など届かないのではないか。そこで、PTAと先生が一緒になって「天神パトロール」を行っている。そろいのカラーベスト(制服)で境内を周わって、子どもたちの安全・保護のために目を光らせている。時には、パトロール隊の方が子どもの数より多いのではと錯覚するほど、皆さん熱心である----。「ご苦労さま」。知人の安全指導員と交通指導員に声をかけて神社をあとにした。

 国府津点描。今回は菅原神社の初天神祭の話で、例によって、国府津情報の発信です。





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