ちょっと発表



2015.12.02
7組 斎藤良夫
 国府津情報 「のんき亭」の豚汁

 「お・だ・わ・ら」というアナウンサーの言葉に反応して合わせたチャンネルがNHK総合テレビの番組「あさイチ」。見慣れた「のんき亭」食堂の看板とともに顔なじみの店の面々の顔が登場してきた。12月1日(火)午前9時過ぎの「スゴ技Q」というコーナーで、女将さんが「豚汁」の数々のアレンジを紹介していた。
 
 「のんき亭」(尾﨑静雄さん経営・小田原市国府津4-4-38.電話0465-47-3458)。JR国府津駅から歩いて10分足らずの国道一号線沿いにある大衆食堂。通称「唐沢海岸」と呼ばれる場所で目の前に相模湾が広がっている。「豚汁」は定食に必ず付いてくるこの店の看板メニュー。

 豚汁で私が思い出すのは毎年正月2~3日に行われる東京―箱根間を往復する大学の「箱根駅伝」。店の前を走る国道一号線は駅伝コース。復路の3日朝、のんき亭は休日を返上して家族総出で駅伝観衆に豚汁を無料で振る舞っていた。とにかく寒いのだ。震えながら応援する静雄さんの妻・賀代子さんの姿を見て静雄さんが考えたものだ。駅伝は日本テレビ系列で全国生放送されているがNHKはラジオで中継している。一度、静雄さんが上空にさしかかったNHKのヘリコプターと電話で結んで3日朝の応援風景を紹介したことがある。豚汁無料サービスは10年間続けて数年前にピりオドを打った---。

 店名由来の「のんき」は、自動車のドライバーたちに「ゆっくり、安全に運転して行って---」という先代の言葉から。創業は昭和15年。トラックの運転手さんたちに向けて開いた。その時のメニューは「豚汁・煮込・ごはん」。その後、地アジのたたき・天ぷら・フライなどのアジ料理などへとメニューを拡大し、昭和51年に「天むすび」をつくり発売した。いわば今全国に普及した「天むす」の元祖。加えて、3代目の静雄さんの二男、文彦さんが東京・麻布の「野田岩」で修業してきたうなぎ料理、特に「うなぎのまぶし」と「うな重」が店の新しい名物となっている。

 「簡単!アレンジ豚汁」と題したNHK番組「あさイチ・スゴ技Q」では女将さんの尾﨑賀代子さんが<アレンジ豚汁フルコース>を紹介していた。「和風キッシュ」、「カレー」、「茶碗蒸し」、「うどん」等々----。まかない料理も出てきた。尾﨑夫妻、次男・文彦さん、長女・友香さんがリポーターを囲んで一つのテレーブルで談笑していた。「忙しかったので子どもに作ったのが最初」(賀代子さん)、「具が豚汁だったとはずっと知りませんでした」(文彦さん)と話していたが、私ものんき亭のアレンジ豚汁の<誕生秘話?>を初めて知った。

 番組では、豚汁は「とんじる」か「ぶたじる」か、とその呼び方・読み方について全国の視聴者に問いかけていた。ちなみに私の住む国府津および小田原周辺では「とんじる」と呼んでいる。皆さんのお住まいの所、あるいは出身地では何と呼んでいますか----。

 いつもの私の勝手な「国府津情報」です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


 

 
     
 
     
 


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