展覧会案内



 『黒船・ペリー艦隊と相模湾 ~ある小田原藩士と黒船 知られざるかかわり~』                     4組  斎藤良夫 

 
 また、地元、「こうづ情報」(小田原市国府津)を送らせて頂きます。今回は展覧会案内です。タイトルは、『黒船・ペリー艦隊と相模湾 ~ある小田原藩士と黒船 知られざるかかわり~』です。国府津在住の郷土史研究家・奥津弘高氏の調査資料写真展です。2月24日(金)~26日(日)までの3日間、「寄りあい処こうづ」で開催します。26日は奥津氏の講演会が予定されています。詳細は添付しましたポスター、資料の3点セットをご覧下さい。

 国府津は明治の東海道線の開通とともに栄えました。相模湾をのぞむ温暖な土地柄で徳川慶喜公の避寒地でもありました。相模湾には熱海方面への航路もあり、国府津は小説や紀行文にも登場しています。奥津氏は家業のかたわら、この郷土の歴史を長年にわたってコツコツと調査し、文献・史料(資料)に書かれた現場に何回も足を運びました。こうして、『徳川慶喜公の散歩道』を上梓し、公が国府津に滞在中の主治医と親交があった「野口英世」のこと、また、「相模湾における汽船交通史」を雑誌等に掲載しました。

 黒船とぺりー艦隊の話は上記の事案と並行して調査、特に海上から富士山を望む「Bay of Wodawara」と記されたハイネの版画が、「どこの海上から見たものか」と漁船を仕立てて確認するなど、その調査は半端ではありません。偶然、来日中のぺりー提督の次兄の子孫とも交流を持ち、アメリカでの調査は7回にわたり、ペリー氏宅にホームステイさせてもらえるほど親交を深めています。奥津氏はペレー氏から資料の提供を受けたり現地の博物館等を案内してもらいました。今回の展示会にあたり最近もメールの交換をしているようです。

 また、今回の展示会のメーンの一つは、小田原藩士のペリー来航時の様子を日記ふうにまとめた『異国船御用二付浦賀幷神奈川日記』の紹介です。コピーではありますが、関係者の許可を受けて初めて全文が紹介されます。専門の学者にもみてもらい、小田原藩士ならではのエピソードがあることも分かったそうです。これらの話は奥津氏の講演会で披露されると思います。

 展示会案内の紹介が長々となってしまいました。本日2月4日は「立春」。『立春大吉』と縦書きにして門前などに掲げる風習もあるそうです。四文字全てが「左右対称」の表字です。漢字の視覚の妙で味わいがあります----。

 展示会の問い合わせ先はポスター等に記載してありますが、念のために書いておきます。「奥津弘高」氏です。☎090-3347-1741.メールは、h-okutsu@spice.ocn.jp です。

 皆さまのご来場をお待ちしております。

 斎藤 良夫
 

   

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