ちょっと発表

 





小田高11期生“個”展を開催

2017.12.16  3組 佐々木 洋

ずっと以前に人口が23万人だった頃に町田市が市民の“心と心をつなぐ”「23万人の個展」を開いていました。出展物は何でもよく、中にはドモリに悩む人が、「上手にドモリの真似をするコンテスト」の小間を開いて楽しむといった個展もあったそうです。同じ小田高11期生とはいえ、他のクラスのメンバーとは全く無縁の場合が多く、同じクラスであっても‟個‟の部分はよくは分かり合えていない「知っていそうで知らない」者同士です。お堀端通りの「音羽」にて「小田高11期生喜寿を祝う会」を開くに当たって、11期同期生の“心と心をつなぐ”ための有効な手段として導入したのが「個‟展」でした。

「小田高11期生喜寿を祝う会」(11/11)に引き続いて、宝安寺社会事業部「まある」にて「小田高11期生“個‴展」を開き(11/15-30)、今度は、11期生と小田原市民(11期生の家族・友人たち等)の"心と心をつなぐ”機会を持ちました。11期会活動としては、初めての‴門外進出‴行為だったわけですが、一面においては、11期生の一人である望月郁文さん(3組:通称‴モッちゃん‴)の大いなる‴個‴展である「まある」と11期生一同との間の心をつなぐイベントでもありました。長年にわたって社会福祉事業に携わってきたモッちゃんが、喜寿の年になった今年建てあげた5階建てビルの1階にある「まある」。そこで、11期生の皆さんの心をモッちゃんの心に傾けてほしかったのです。

色々な制約があったため、「小田高11期生喜寿を祝う会」(11/11)での「個‟展」だけで撤収した出展者が多かったため、「まある」での「小田高11期生の"個”展」への出展リストは以下の通り(敬称略)となりました。


   
   
   

1組  塩海洋介 水彩画
2 2組合作 小田髙懐かしグッズ(写真、記念品、金ボタンなど)
3 池島豊 水彩パステル画
  奥津紀一 水彩画
  山本悟正  写真「天使のほほえみ」
  佐々木洋 洋行帰りのコケシ達、木版画
4 今道周雄 ホームページ「小田原高等学校第11期」紹介文
6組    市川陸雄 鳥のphoto
  榮憲道 短歌集『哀歓人生④」(11期特別版)
  月村博  「円・ドルダービー入賞」

出展者数が少なかった上に、「小田高11期生喜寿を祝う会」の「個‟展」を見た同窓生が家族・友人たち等を「まある」に誘うケースも限られていたので、11期同期生の"心と心をつなぐ”催しとしては成功したとはいえませんが、「小田高11期生喜寿を祝う会」に欠席した同窓生と11期同期生の"心と心をつなぐ”機会となったところがありました。根岸俊郎さん(3組)がご夫人連れで「まある」を訪れ、そこに居合わせた山本哲照さん(7組クラス幹事)と久々に再会したという話や、斎藤明夫さん(7組)が「まある」を訪れ、先ずは「7月完成のセンターに関心をひかれ、宝安寺というか望月住職の活動に心ひかれました。」という便りが伝えられてきました。

私が簡単な招待状をお渡しした小田原のラジオ体操の「和みの会」や「八幡山テニスクラブ」の仲間たちも、次々と「まある」を訪れ、それぞれ好印象を持ったと報告してくれました。その意味では、11期生と小田原市民の"心と心をつなぐ”の方がより効果が大きかったのかもしれません。中でも、早く亡くなった府川憲一郎さん(1組)の愛子さんに、小田高11期の名残に触れてもらえたのが嬉しいことでした。来訪者の感想はまちまちで、「八幡山テニスクラブ」のリ-ダ―核の内田俊正さん(小田高15期生)生などは、出展物については一切触れず「すごいですね、望月さんのやられていることは」とひたすらモッちゃんとの心の触れ合いを楽しんでいました。かと思うと、ふいに訪れた一団の中の一人が小田高出身で、下赤隆信さん(2組クラス幹事)が声をかけ2組合同で収集・展示した小田高懐かしグッズを見て「懐かしいなあ」と感動していたという一コマもあったそうです。

来訪者が口々に語っていたのが「まある」で働く従業員の皆さんの対応姿勢の素晴らしさで、皆さん揃って、「お陰で爽やかな一時を過ごせました」という言葉を口にされていました。私自身、モッちゃんが‟個‟展担当としてアサインしてくれた所長の上田理さん(随分お若い小田高の後輩です)と副主任の藤井映子さんと初めてお会いした時に、「モッちゃんの薫陶を受けた従業員の皆さんもモッちゃんの‴個”展であり小田原の宝なんじゃないか!」と感動していたのですが、同じ心は来訪した皆さんにも伝わったようです。上田さんと藤井さんは、‴個‴展開催に前向きで、展示作業を全て自力でして下さった(下左の写真で例示)ばかりでなく、下右の写真の文面のような立て看板も自分で作ってくださいました。

 

さて、半月にわたる会期終了の11月30日の‴千秋楽‴。遠来の山本悟正さん(川崎市)と池島豊さん(相模原市)(ともに3組)はじめ出展者が出展物撤収のため「まある」に参集しました。下の写真の「小田髙懐かしグッズ」の貼り文字も藤井映子さんの手作りによるものですが、この懐かしの品々は、下赤さんに成り代わって石井敬士さん(2組・樫友会資料委員会副委員長)が撤収し、小田高保管ということになりました。写真中の「小田高11期生の高校時代の写真」も上田理さんが自ら作って展示してくれたものです。なお、榮憲道さん(6組)出展の短歌集「哀歓人生」もここに1冊ポツンと置かれているだけでしたが、「あの、三十一文字表現は素晴らしいですね」と印象を語っていた方がおられました。これも含めてかなり多くに人から「‴個‴展は普通の個展と違って面白いものですね」という評価が得られたのも嬉しいことでした。

 

そして、上の写真のように、コーヒーとクッキー類での静かな懇親会。これには、通院の日が続くさなか大多忙状態のモッちゃん(中央)も、藤井さん(最左端)、上田さん(左から2人目)とともに参加して、‟個‟展開催に対する尽力に対して一同から謝辞を受けていました。これにて「小田高11期生喜寿を祝う会」がらみの行事は一件落着。企画の当初から前向きで、ここでも「円・ドルダービー入賞」の展示で異色を放っていた月村博さん(6組クラス幹事・左から3人目)、「小田高11期生喜寿を祝う会」で大役を果たした石井敬士さん(2組)と佐倉久隆さん(1組クラス幹事・左から4人目)も息子さん(右から4人目)を伴って参加。山本悟正さん(右端)、池島豊さん(左から5人目)、望月郁文さんと私佐々木洋(常任幹事・後列)とともに、勘定奉行として11期活動を支えてきた辻秀志さん(3組幹事兼会計幹事・左から6人目)も参加して、はからずも「3組」の存在感を示しました。来年からの‟個‟展開催の方向が気になるところですが、OHCD講演会(5/14)の際に飛び入りで‟個‟展の計画について賛同発言をされたのをはじめとして終始‟個‟展出展に大乗り気だった市川陸雄さん(6組・右から3人目)を中心に‟個‟展の灯を守り続けていきたいものだと思っています。

私が寄贈させていただいたコケシ達も「まある」の従業員の皆さんや園児たちに歓迎されて日々楽しく過ごしているようです。藤井さんの考案で始められたAKB48ばりの人気投票の結果が以下のURLの宝安寺社会事業部ホームページに掲載されています。愛されているコケシ達の姿を一目見てあげてください。
http://houan1900.jp/web_magazine/cyanomaaru201701213.html

以 上