ずっと以前に人口が23万人だった頃に町田市が市民の“心と心をつなぐ”「23万人の個展」を開いていました。出展物は何でもよく、中にはドモリに悩む人が、「上手にドモリの真似をするコンテスト」の小間を開いて楽しむといった個展もあったそうです。同じ小田高11期生とはいえ、他のクラスのメンバーとは全く無縁の場合が多く、同じクラスであっても‟個‟の部分はよくは分かり合えていない「知っていそうで知らない」者同士です。お堀端通りの「音羽」にて「小田高11期生喜寿を祝う会」を開くに当たって、11期同期生の“心と心をつなぐ”ための有効な手段として導入したのが「個‟展」でした。
「小田高11期生喜寿を祝う会」(11/11)に引き続いて、宝安寺社会事業部「まある」にて「小田高11期生“個‴展」を開き(11/15-30)、今度は、11期生と小田原市民(11期生の家族・友人たち等)の"心と心をつなぐ”機会を持ちました。11期会活動としては、初めての‴門外進出‴行為だったわけですが、一面においては、11期生の一人である望月郁文さん(3組:通称‴モッちゃん‴)の大いなる‴個‴展である「まある」と11期生一同との間の心をつなぐイベントでもありました。長年にわたって社会福祉事業に携わってきたモッちゃんが、喜寿の年になった今年建てあげた5階建てビルの1階にある「まある」。そこで、11期生の皆さんの心をモッちゃんの心に傾けてほしかったのです。
色々な制約があったため、「小田高11期生喜寿を祝う会」(11/11)での「個‟展」だけで撤収した出展者が多かったため、「まある」での「小田高11期生の"個”展」への出展リストは以下の通り(敬称略)となりました。
1組 |
塩海洋介 |
水彩画 |
2組 |
2組合作 |
小田髙懐かしグッズ(写真、記念品、金ボタンなど) |
3組 |
池島豊 |
水彩パステル画 |
|
奥津紀一 |
水彩画 |
|
山本悟正 |
写真「天使のほほえみ」 |
|
佐々木洋 |
洋行帰りのコケシ達、木版画 |
4組 |
今道周雄 |
ホームページ「小田原高等学校第11期」紹介文 |
6組 |
市川陸雄 |
鳥のphoto |
|
榮憲道 |
短歌集『哀歓人生④」(11期特別版) |
|
月村博 |
「円・ドルダービー入賞」 |
出展者数が少なかった上に、「小田高11期生喜寿を祝う会」の「個‟展」を見た同窓生が家族・友人たち等を「まある」に誘うケースも限られていたので、11期同期生の"心と心をつなぐ”催しとしては成功したとはいえませんが、「小田高11期生喜寿を祝う会」に欠席した同窓生と11期同期生の"心と心をつなぐ”機会となったところがありました。根岸俊郎さん(3組)がご夫人連れで「まある」を訪れ、そこに居合わせた山本哲照さん(7組クラス幹事)と久々に再会したという話や、斎藤明夫さん(7組)が「まある」を訪れ、先ずは「7月完成のセンターに関心をひかれ、宝安寺というか望月住職の活動に心ひかれました。」という便りが伝えられてきました。
私が簡単な招待状をお渡しした小田原のラジオ体操の「和みの会」や「八幡山テニスクラブ」の仲間たちも、次々と「まある」を訪れ、それぞれ好印象を持ったと報告してくれました。その意味では、11期生と小田原市民の"心と心をつなぐ”の方がより効果が大きかったのかもしれません。中でも、早く亡くなった府川憲一郎さん(1組)の愛子さんに、小田高11期の名残に触れてもらえたのが嬉しいことでした。来訪者の感想はまちまちで、「八幡山テニスクラブ」のリ-ダ―核の内田俊正さん(小田高15期生)生などは、出展物については一切触れず「すごいですね、望月さんのやられていることは」とひたすらモッちゃんとの心の触れ合いを楽しんでいました。かと思うと、ふいに訪れた一団の中の一人が小田高出身で、下赤隆信さん(2組クラス幹事)が声をかけ2組合同で収集・展示した小田高懐かしグッズを見て「懐かしいなあ」と感動していたという一コマもあったそうです。
来訪者が口々に語っていたのが「まある」で働く従業員の皆さんの対応姿勢の素晴らしさで、皆さん揃って、「お陰で爽やかな一時を過ごせました」という言葉を口にされていました。私自身、モッちゃんが‟個‟展担当としてアサインしてくれた所長の上田理さん(随分お若い小田高の後輩です)と副主任の藤井映子さんと初めてお会いした時に、「モッちゃんの薫陶を受けた従業員の皆さんもモッちゃんの‴個”展であり小田原の宝なんじゃないか!」と感動していたのですが、同じ心は来訪した皆さんにも伝わったようです。上田さんと藤井さんは、‴個‴展開催に前向きで、展示作業を全て自力でして下さった(下左の写真で例示)ばかりでなく、下右の写真の文面のような立て看板も自分で作ってくださいました。 |