ちょっと発表


2018年樫友祭(OHCD)講演会・懇親会を開催

2018/05/22  3組 佐々木 洋

5月13日(日)に、「樫友祭」(OHCD)行事の一環として「11期生主催公開講演会」を開催し、江木紀彦さん(3組)が「情報化社会の光と影」と題する講演を行いました。「情報通信技術(ICT)」と言えば‴時代の寵児ともいえる言葉‟ですが、その実態はなかなか理解することができず、大方の日本人にとって“知っていそうで知らない”言葉になりきっているのではないかと思われます。

江木講師は、AIやらIoTやら、先端的な動向にばかり気をとられていると一層全体がとらえ難くなるという観点から、これから「第5社会(科学技術イノベーションが先導するち超スマート社会)」を人類が迎えるに当って、情報通信技術の進化の基本的な方向を見定めて、「我々の生活環境はどう変化するか」という論点から話を進められました。このため、佐倉久隆さん(1組)の「情報化については必要性を認識しているものの、専門用語も多く、なかなかついていけないのがじれったい。しかしながら、本日の講義は、難しいところは多少あったが、ある程度は理解でき、面白く勉強できた。」と下赤隆信さん(2組)の「ITのいろいろな部門の、“入口”をひとつひとつ示していただいた感じがする。漫然と半分わったようなつもりでいたことが、理論的には非常にややこしいことがわかった。」というアンケート回答に代表されるように、大方の受講者は情報通信技術(ICT)の概要を理解することができるとともに、具体的な関心が持てるようになったと思います。

特に若年層が身近なところで“便利さ”(情報化社会の‴光‴)を享受していながら私たち世代には近くて遠い存在となっている「スマホ」についても江木講師は論及し「使わないと損ですよ」と軽く暗喩されました。「今回の講演会でスマホを勉強しなくちゃ」と乗り込んできた町田和代さん(7組)に「どう勉強になったでしょ」と問い合わせたのですが、「便利であると同時裏腹におそろしくなってきますね!」という答えをアンケートで返してこられました。江木さんは“便利さ”の陰にある“危うさ‴(情報化社会の‴影‴)についても述べられていたのですが、マイナス思考に流されがちな私たち世代は‴影”の話の方にインパクトを感じやすいのかもしれません。月村博さん(6組)も「AIが進化していくと末恐ろしいことになりそうで、期待と不安が錯綜する。」とアンケートに答えられています。

在校中は全部で10人程度しかおられなかったのですが、柳沢(旧姓:小澤)肇子さん、山宮(旧姓:後藤)尚江さん、織田(旧姓:青木)照子さん (ともに1組)、高橋(旧姓:秋山)佳子さん(2組)、町田(旧姓:田中)和代さんの5人が常連メンバーとなって「女子会」を続けてこられています。今回のOHCD講演会にはこの‴小田高健女クインテット‴が全員出席。揃って懇親会参加を辞退されたのは残念ですが、講演会では一隅に座して存在感を示しておられました。遠藤紀忠さん(3組)は「11期のマドンナもその道では活躍されたかたもおられるのではないでしょうか。どなたか講演していただけませんかね。」とアンケートの次期講師リクエストの欄で答えています。今後とも女子会が一つの核になって11期会活動を盛り上げていってくれることでしょう。

体調不良ということで参加申し込みを差し控えていた根岸俊郎さん(3組)が飛び入り参加してくれたのも嬉しいことでした。私たち11期会は、一昨年から「新・小田原高校の同窓会活動」の意識のもとに城内高校同期生の参加を呼びかけ始めましたが、昨年の参加者は一昨年の10名から2名に激減しました。窓梅会サイドにも依然として11期同窓会としての動きが芽生えていないので、どうしたものやらと思っていたのですが、「母校をなくした私たちによりどころを与えてくださっているのは小田高11期だけです。」と感謝しておられる根岸幸子夫人のお声がけにより、今回は窓梅会関係4名のエントリーを得ることができました。その一人が瀬戸(旧姓:相田)松子さん。城内高校11期生ですが、昨年亡くなられたというご主人が山北中学卒で小田高9期の瀬戸勇さんですので、今回は欠席の同じ山北中学卒の瀬戸章嗣さん(6組)に連絡したところ、中学・高校を通じての先輩のことを懐かしく思い出しておられました。

なんと山本哲照さん(7組)とは、学生時代のバイト仲間だと分かって、二人で60年も前の写真を見て談笑されていました。しかし何といっても、瀬戸勇さんは私にとって大学時代の大河内一男ゼミナールの先輩でもありますので、講演会前に根岸幸子さんともども、城内高校陸上競技部の石碑や窓梅会資料室をご覧いただくとともに、キャンパス・ツアーに参加していただいて、今や亡きご主人と同じ母校となった「新・小田原高校」を見ていただきました。瀬戸松子さんは「中学校同窓生にお会いできたら」と楽しみにされておられました。湘光中学の同級生である鈴木満さん(4組)、岩間(枝野)充雄さん(6組)や田中巌さん(7組)が参加されていたら更に新同窓生意識は盛り上がっていたものと思われます。

     

講演会・懇親会だけでなく、同期生ホームページ「小田原高等学校第11期(略称)」(http://odako11.net/)の発行と今年も継続して開催する「小田高11期生の‴個‴展」も重要な11期会活動になりますので、講演が始まる前に、それぞれWeb11代表の今道周雄さん(4組)と‴個‴展発起人の市川陸雄さん(6組)が協力要請をしました。Web11は‴11期生の輪”を強める手段ですし、‴個‴展は11期生同士話題を提供しあって‴11期生の輪”を彩り豊かにする機会です。Web11の投稿にお慣れになっていない方は、原稿作成のお手伝いをさせて頂きますので、以下のコンタクト先に気楽にファクシミリでも結構ですのでメモを送りください。また、‴個‴展につきましてもご質問点などありましたらどうぞお問合せ下さい・


  広報担当常任幹事 佐々木 洋 電話&ファクシミリ 0466-33-1793 ケータイ090-6545-7496

さて、講演会の後は「寿庵」での懇親会が行われました。懇親会に引き続いて太田常任幹事が司会を担当され、5組からただ一人参加の村田正孝さんが乾杯の音頭取り役として指名され、その挨拶の中で「来年は小田高卒業60年。昭和が30年平成が30年になる」という興味深い発言をしておられました。鈴木仲雄さん(1組)と渋谷和夫さん(6組)は「もともと勉強が好きじゃないものですから」と頭をかきながら懇親会の方だけ参加してくれました。クラス幹事の植田武二さんによる熱心な勧誘のもと参加した8組勢も相変わらず元気で、懇親会でそれぞれにユニークな近況報告をしており、安藤彬さんが中締めの挨拶をしてくれました。懇親会での最大裏方功労者は会計幹事の辻秀志さん(3組)で、‴技術系にしておくのは惜しい‴程の見事な勘定奉行ぶりを発揮してくれました。通信費などの共通費を懇親会会費から賄うのは不合理ですので、今後は講演会費を徴収し、参加者全員で11期メンバー全員への意思疎通を図るよう改善していく必要があるかもしれません。

あちこちで講演会を企画している遠藤紀忠さん(3組)が「高尚な程度の高い講演会」と激賞し、太田常任幹事も「江木さんの衰え知らずの知力、体力に驚かされました。」、前回講師役を務めた今道周雄顧問も「基礎知識から始め、上記のテーマまで分かり易く展開していく話し方は見事でした。」と感嘆しています。講演の準備に心血を注いでくださった江木さんにもう一度一同からの感謝の念を表したいと思います。また、「小田高11期生の‴個‴展」の会場として「茶のまある」を提供してくださっている望月郁文さん(3組)も、今回の講演に用いたプロジェクターとスクリーンを貸与してくださいました。度重なる幹事会出席や案内業務のため、時間と手間をかけ経費を立て替え払いしてくださった学年幹事各位に対する感謝の念も新たにして、「昭和が30年平成が30年の小田高卒業60年」の来年に向け、一層11期会活動をともに楽しんでいこうではありませんか。

 
講演風景
 
根岸さん奥様、瀬戸松子さん、佐々木常任幹事