ちょっと発表 |
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花木の名前がどうして決まったのか定かではありませんが、「サルスベリ」については、その昔も小池百合子さんのような人気のある女性がいて、「あれじゃ、木登りが上手なお猿さんでも滑っちゃうわね」とか何とか云ったのが受けて、全国に広まったのでしょうね。幹が肥大成長するのに伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいツルツルした感触の樹皮が表面に現れるところから小池百合子さんもどきは「サルスベリ」を口にしたのでしょうが、実際には、「猿は滑ることなく簡単に登ってしまう」という証言があります。いずれにしても、どことなく控えめな風情で優しい言葉を投げかけてくれる花姿に「サルスベリ」という名前は似つかわしくありません。 | |||
サルスベリは中国南部が原産で、唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため「紫薇」という立派な名前で呼ばれているそうですよ。また、比較的長い間紅色の花が咲いていることから「百日紅」とも呼ばれているのですが、これが日本でもサルスベリの漢字表現に充てられているんですね。私に成り代わって即興俳句詠みに携わってくれている俳号・高幡大馬王殿は、花期が長いことと紅という感じから、「年老いてなお口紅だけは、いつもちゃんと化粧している我が母(84歳)を思い出して」次のような即興俳句を詠んで寄稿してくれました。やはり漢字表現「百日紅」を使っていますね。「サルスベリ」の字面では、母を慕う気持ちなど表現できないものね。 |
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サルスベリやムクゲなどとともに日本の代表的な夏の花木として知られているのが「夾竹桃(キョウチクトウ)」です。この「夾」の字には「はさむ」、「混ぜる」という意味がありますが、葉が竹に、花が桃に似ているところから、「竹と桃が混じりあった花木」という意味で「夾竹桃」と名付けられたのですから、サルスベリとは全く違った“学究的な”命名です。インドが原産地ですが、日本には18世紀に中国を経て伝わってきました。花の色にはピンク、白、黄色などがありますが、綺麗な花姿と似つかわしくところの第1点は、排気ガス、病害虫、大気汚染、潮風などの公害に強いタフなところで、高速道路の分離帯、海岸や幹線道路沿いの工場、学校、公園等、条件の厳しい場所の緑化にも用いられる。また、本来は熱帯性なのですが、いったん根付くと寒さに強く、東北の南部でも戸外で越冬できる庭木に育ちます。
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原爆被災で70年間、草木も生えないと言われた広島焦土にいち早く咲いたのも夾竹桃の花でした。広島の平和記念公園は、外国人観光客に対するガイドの仕事で毎年10回近く行っている非常に特別な場所です。市民に、復興への希望と光を与えたことにより、犠牲者への慰霊の意も込めて1973年に広島市の花に選定されたことを知った俳号・高幡大馬王殿は、「平和への願い、不戦の誓いは絶対に風化させてはいけない」という思いを込めて次のような俳句を詠んでいます。 綺麗な花姿と似つかわしくところの第2点は、夾竹桃の花や葉、枝、根や果実などのすべての部分に加え、周辺の土にも毒性があるところです。青酸カリよりも強いオレアンドリンなどが毒の成分で、体内に入ると心臓発作や下痢、痙攣などを引き起こします。夾竹桃の枝を箸や串の代わりに使って食事をするだけでも死に至るといわれ、歴史的にもアレキサンダー大王の軍隊で、夾竹桃の枝を串にして肉を焼いたために兵士が死んだと伝えられているそうです。強い毒性があることから花言葉も「油断大敵」「危険な愛」「用心」という花言葉がつけられました。 |
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ふと思い出して、およそ20年前に、水口幸治兄を隊長として山本哲照兄と中澤秀夫兄と私が加わる“小田高旅烏カルテット”が3週間にわたって9,000kmをドライブして回った結果を記した「還暦記念カナダ・アメリカ西部ドライブ旅行」http://h-sasaki.net/CanadaAmericaDrive3.htmには次のような記述がありました。
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