ちょっと発表


「春令和」

2019.4.17

6組  瀬戸章嗣

「令和」の発表をテレビで見た時、私に来た違和感は、<取り澄ました冷たさ>でした。先に今道さんが「令」への違和感を投稿されたのを読んですぐ、多くの人がマイナスの受け取り方をしているのではないかと思いましたので、それではどうして、これが決まったのかと思って、閑に任せて新聞を読み、インターネット情報を検索したところ、お祭り騒ぎのように発言が出ていて、賛成も多いので、賛否も含めて、色々な人の言葉を貼ってみたら、これまでに25枚50ページのスクラップ・ブックになりました。

<朝日川柳>に、<命令の令まず思た昭和の子> <「令」色に聊かの感慨なくも無し> <出しゃばりの解説もつく新元号> <黙秘させペラペラ語り梯子する> <「安」がなく人々胸を撫でおろし> <忖度と命名したい安倍の御代>等、<命令」や<手柄顔の首相>に反発してマイナスの川柳が載りましたが、同時に、<そうきたか令和ようこそ一目惚れ>も載っており、その後、新元号を前向きに受け取ろうとしている言葉が、日を追って増えたように感じられます。

「命令」に対しては、<「命令」はまずいとあわて「ビューティフル」>があったので、注意して新聞を見ると、外務省が195か国へ「令和」決定を通知したものの、海外メディアの中に「令」は主に「命令」の意味で使われると受け取った人々に不快感を与えていると指摘するところがあった後のタイミングで、4月1日夜に各国の日本大使館に新元号の意味を「美しい調和」だと説明するよう指示し、「命令を意図していない」と否定している記事がありました。

これに関連しては、新元号考案者として有力視されている国文学者の中西進さんが、最近、考案者である事は否定しているものの、市民講座で「令和」について解説した中で、「辞書には「令は善なり」と書いてあり、令と言えば善いことだ。こんなすばらしい言葉はない」と言い、命令の意味を含むとの指摘に対して、「文脈が違えばそれぞれ際立った側面が強調されるから、こじつけだ」と話したという記事があります。

そんな中で、私は、4月3日版新聞インタビューで、川崎市長が、「平和をみんなで創っていく時代にしたい、との願いを感じた」と、言っているように、国民主権の憲法下、平和目的実現の主体は、一人一人の国民であり、そして、外務省が遅ればせながら、海外大使館あてに説明指示した、「beautiful harmony」が、手段を含めた願いであるならば、指令されるまでもなく、国民一人一人が自らに、目的の達成へ向き合うことを課すことが、必要な時代だと合点して<「令和」出て主語を確認これで良し>と五七五を詠んだのですが、 関連して、新聞社説、記事、投稿、内外インターネットでの見出しや、投稿記事等で、下記を見ました。

<一人一人が時代を創る> <ページをめくるのは国民> <希望のもてる時代に>
<中国古典はずしは初> <決定過程の公開を早く> <国民生活の基層文化だ>
<穏やかな時代精神を育みたい> <国民主権の下で> <みんなで考える>

<戦争のない時代を未来に> <花咲かす日本を目指そう 万葉集からの採用を歓迎> 

<国書出典大きな歴史的転換> <困難な状況 万葉集がはやる> <文化として守る覚悟が必要> <若い世代が過去の文化を踏まえつつ新時代を生きていこうと思える元号> 
<元号が上から授かるものから、みんなで参加、交流して楽しむ対象に変わった> 
<「令和」万葉集に光> <世界に開かれた万葉集の時代> <手話表現は花咲くつぼみ><「令和」文化模索の世へのあこがれ> 

中国ネットユーザーの反応で次は、中国から見える真実の一面かもと、心に留めました。
<明治養士 大正養国 昭和養鬼 平成養豚 令和養老> (平成は堕落した国民?)

 日記俳句の添削を受けていますが、今月は、下記の一句を入れて送ったところです。

  • 春令和みんなで創る和による和 

… 新元号が発表された。多難な時代を迎え、個々の民こそが主体となって、外国に 頼り切らず、和の心と技で、万民究極の願いである平和を創り守るべく、目的実現に 向合う時の始まりを感じて詠んだ。