明治34年(1901)に初代宮井傳之助が袱紗問屋として創業以来、袱紗や風呂敷を中心とした和装小物を製造してきた。
昔から風呂敷の最もポピュラーな柄といえば“唐草模様”であり、生命力が強くどこまでも伸びてゆく蔓草は、子孫繁栄、延命長寿を意味する目出度い柄であることから、その唐草を屋号に「唐草屋」とした。
風呂敷の素材も絹や木綿、化学合成繊維とあるが、木綿やポリエステル、アセテートは自宅で洗濯できるが、絹やレーヨンは水に弱いため、ドライクリーニングでなければならないとのこと、ちなみに風呂敷は正方形ではなく、若干丈の方が長く、斜め方向に力が掛かるので、伸縮作用が生まれ、使いやすくなっているそうだ。
風呂敷はもともと神への供え物を包む布から発祥し、ホコリを除くだけでなく、新鮮な“気”をそのまま保つという意味があった。
写真の正絹の風呂敷の“枡取ぼかし”という四隅に異なる色が配され、絹の滑らかさが一段と表現される。
とかく風呂敷は包み方が難しいと言われるが、基本の結び方を覚えると簡単とのこと、長いものを包むときにはふたつ結びが便利であり、四辺どこでも正面にして相手に渡すことが出来る花びら包み、ビンなどを包むワイン包み、その他エコバックから斜め掛けバックなど色々あるようで、月に何回か包み方教室もやっており、店頭でも教えてくれる。
前回の東京オリンピックの際、記念風呂敷を受注しており、店内は美術館に居る感覚になってくる。 唐草屋を出て左側の一つ目の路地を左折して大通り(金座通り)に出て信号を渡って左折し、人形町駅方向に20~30mに(人形町駅A6出口より1分)大橋印房がある。
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