江戸時代中頃に伊勢から出てきて骨董商などを営んでいた先人が、体が弱く牛を商いとして牛鍋で滋養にと、牛鍋屋を始めたのが発端で明治2年(1869)にこの地にすき焼屋をはじめて145年間、松坂牛を主体にA5ランクの最高級霜降り和牛を、薄いスジ1つにまで気を配る伝統の手切り技で和牛の美味しさを引き出し、長く引き継がれてきた甘さを控えめですっきりとした濃口の割り下と、炭火の四味一体が伊勢重の決め手である。
それと冷蔵庫のない時代、牛肉を長期保存出来ないかと考え、牛佃煮を誕生させたことで、すき焼きと牛佃煮が当店の二大看板である。
1階の右側が牛肉店であり、左のドアーから履物をぬぎ絨毯敷きの階段を下りてゆくと襖に仕切られた全てが個室座敷であり、すき焼きは創業当時よりのこだわりの水火鉢を使い続けており、昼は各種のコースがあり、2,300~7,800円であるが、おすすめランチメニューに“すき焼き小鍋仕立て”があり、昔からすき焼きを卵でとじたものを“あをり”と呼んでいたが、これは席で炭火で調理するのではなく、既に味付けした状態で提供されるものである。
夜も各種のコースがあるが10,000~15,000円であるが、夜の接待によく利用させてもらったが、個室であることと,仲居さんがテキパキと全て調理してくれること、最後の〆のうどんがとても美味かったことを思い出しました。 伊勢重を出て右に10m程の鞍かけ橋交差点を右折して30~40mの右側に絆傘処に着きます。
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