弔   文
Home


吉田君の死を悼む
4組 今道周雄
2017.11.04


 

6月に入院する前に、ぽつりと「死にていよ。」と漏らしたね。レントゲン照射でボロボロになった顎骨が折れて食事が出来なくなったと言っていたね。入院中の3ヶ月間さぞ痛かったろう、苦しかったろう、つらかったろう、寂しかったろう。でもようやくすべてから解放され、今は雲国斎として極楽を楽しんでいると思いたい。
  昨年末折角フィアットのオープンカーを買ったのに、あまり乗る事が出来ず残念だったな。あれほど熱心だったMacやOdako11.netに興味を失っても、車だけは最後迄運転したがっていた。

 君は趣味が多彩だったね。車ではレーサー級の腕前だったし、トランペットを吹き、こよなくクラシック音楽を愛して、膨大な楽譜とCDのコレクションをしていた。驚いた事にその楽譜をほとんど全部読んだというのだから。また、旅館業の傍らアンテナの設計・製造をして海外に迄売っていたと聞いた時には、もっと驚いたよ。
 自分が良いと思った事は、他人にもどんどん薦めるところは良くも悪くもあった。お陰で私もついにMacを買う羽目になり、いまではMac 2台、Windows 3台を抱え込んでいるよ。でもその押しの強さで誕生したOdako11.netが同期生の絆を強めている。君の大いなる遺産だ。何時迄続くか分からないが、一生懸命守っていくつもりだ。
 友達思いで広瀬君が難病にかかったとき何度も見舞い、吉田龍夫君が脳卒中で倒れたと知ると、鎌倉迄慰めにいった。最後に吉田君を見舞えなかった事に悔いが残る。
「焼き肉食べに行こうよ」という声がもう聞けないと思うと本当に寂しい。まあ、待っていてくれ。そのうちにそっちへ行くから。

以上