国内問題


私の戦争観

2014.06.23

4組 吉田明夫

戦争を防ぐには

 私の実の両親は東京の大空襲でアメリカに殺されました。
養父は徴兵で台湾にしばらく駐屯してから中国大陸へ行き南京近郊で腿に三発の弾丸を受け傷痍軍人となって帰って来ました。
私の叔父(養父の弟)も満州戦線に従軍していました。戦後父が旅館を始めると雇い人の中にシベリアに抑留されていたという男性もいて、いろいろとロスケや収容所の話も聞かされました。また義父は箱根の初代在郷軍人会の会長をしていましたから、その仲間の人達からもいろいろと戦地での話を聞かされました。話の内容は敵を何人射殺したか等というのもありましたが、殆どはあんな戦地などには二度と行きたくないというものでした。義父の年代では主に中支と北支・ソ満国境が戦地だったようです。
 私は幼児の時、B29が小田原を爆撃した後に低空で箱根山を登って行ったのを見ました。パイロットの顔も見えました。その頃は防空頭巾という義母の手作りのものを毎日かぶって地下室に行ったり来たりしていました。戦後の米軍の配給にも並びましたし、田舎の方へ買い出しにも養父と行ったこともあります。とにかく食べ物には不自由したことを覚えています。ですから、戦争は絶対に負けてはいけないし、しなければしない方が良いに決まっています。しかし今、日本の周辺諸国のトップもまた戦争未経験者でなされています。戦争を抑止するために国防力は強固にしておくべきだと信じています。暴漢に襲われた時に、私は無防備だから襲わないでくれと言って通用しますか。

 憲法9条を守ることが反戦の精神だとは到底考えられません。それは真逆のことです。いつでも侵略して下さいといっているようです。ここに来て、大江健三郎がいい加減な反戦論を打(ぶ)って いますが、これが本当にノーベル賞受賞者かと疑いたくなります。もし、そうならノーベル文学賞なんていうのはいい加減なものなのでしょう。
 又、性懲りも無く、慰安婦談話の国賊が中国を訪問し、安倍政権を非難しているとは呆れかえるばかりである。この問題のでっち上げをした河野である。

 今、世界ではウクライナ、シリア、ナイジェリア、そしてイラク等と戦火にさらされている地域が多くなって来ています。朝鮮半島は辛うじて停戦状態になっていますが、戦争状態であることには変わりません。これらの地域で、もし片方が全く軍備を持たない状態であったらどうなるでしょう。ウクライナが平和ぼけ憲法なるものを以て軍備を持たなければ親ロ派の武装勢力に制圧されロシアの領土となるでしょう。イラクに於いてもバクダッドのマリキ政権も軍備が無ければアル・カーイダに制圧されるかも知れません。私にはシーア派とスンナ(スンニ)派の対立のことはよく分かりませんが、今のところ話し合いでの解決は無理のようです。暴力では何も解決しないと考える方も多いと思いますが、良くも悪くも戦争になってしまうのが現実のようです。絶対あり得ないが、もし韓国が平和ぼけ憲法なるものの下に軍備を持たなければ、朝鮮半島は真っ赤に染まるでしょう。

 では、日本ではどうでしょう? 平和ぼけ憲法の下ですから、当然平和ぼけ政権は米軍の基地を無くすことに努力するでしょうし、自衛隊なども存在しないし、侵略を受けた場合には警察だけで対処するしかないでしょう。いや、最初から白旗を掲げて、どうぞお上がり下さいとでもいうことになるのでしょうか。もし、日本が軍備を持たなく、米軍基地も無ければ、尖閣を乗っ取りに来た中国にどう対処するのでしょう。米軍に戦ってもらって日本を守ってもらう? そんな身勝手なことは出来ないでしょうね。中国は尖閣だけでは済まないでしょう。東シナ海は日本のエネルギーの主要輸送路なのです。沖縄・先島諸島も奪われかねません。集団的自衛権を全面的に行使可能にしなければ、日本の領海をぎりぎりに外れた所に機雷を敷設されたらどうしますか。日本へのタンカーは通過出来なくなります。機雷の掃海も出来ません。
 平和ぼけ憲法を信奉する人達は日本の領土・領海を守るにはどうしたら良いと考えているのでしょう。是非、聞きたいですね。外交ですか? それが上手く機能すれば、地球上に戦火が生じることは無いでしょう。しかし、現実はどうですか? そうではないでしょう。

 何度も書ましたが、強力な国防力は最大の抑止力であります。平和外交はそれの上に成り立つのです。

 


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