哲照さんの趣味 


パソコン教室を終えて
2015.07.12
7組 山本哲照


 Accessの勉強を開始

 3月9日から通い始めたパソコン教室は6月17日を以て終了しました。通った日数は53日、受講時間は合計96時間、その内授業料を払ったのは90時間分で、6時間分はサービスでした。教室に支払った費用は合計199、029円。この間にこの教室で定めた「Access(以後アクセスと表記)」の基礎編と応用編を学びました。それぞれテキストが「解説編」と「データ&練習問題編」があるので合計4冊。その間作成したデータベースのファイルが6件。そのファイルは初め教室で使うパソコンのデスクトップにある「受講生フォルダ」の中の「山本哲照」と言うフォルダの中に格納されるように設定されていましたが、これだと受講生が家で復習や予習ができません。私は自分の持参したUSBメモリースティックに格納することにしてもらって、毎回そのファイルを使用することにしました。こうすればその日に教えてもらったことは自宅で確認することができます。



 教室のシステム


 このスクールで教えるインストラクター(以後IRと表記)は4人の女性。そのうち一人は「Word」を専門にしているようで、この女性から私が「アクセス」を教わることはありませんでした。やはりこういうスクールに来る人は「Word」即ちワープロソフトを覚えたいという人が圧倒的に多いのでしょう。残る3人が私に教えてくれましたが、3人とも「アクセス」には完全に精通しているというわけではなく、テキストに記述してあるとおりに事が運ばなかったり、私が質問することに的確に答えられなかったりすることがしばしばありました。そんな時はそのファイルをデスクトップの「¥受講生フォルダ¥山本哲照」にコピーしておき、授業が終わって私が退出してからIRが調べて次の受講時にその答えを示すということになります。しかしそれも完全ではなく、IRが不可能だという操作を私が帰宅してから家で学習している時にその答えを見つけた、ということも2度ほどありました。



 アクセスについて

 
 「アクセス」というデータベースソフトは考えていた通り奥が深く、一筋縄ではいきませんでした。自分が作成したいと思っているデータベースについて完全に理解し、どういう形式のファイルにすればよいか、徹底的に検証してから取り掛からなければなりません。中途半端に検証して最初のテーブル(データベースの情報全てが格納されるオブジェクト)を作成してもデータを入力し始めてから、「このフィールドのデータ形式を変更したい」と思っても途中から変更するのはほとんど不可能と言っても過言ではありません。「外国映画」というファイルは「NO」「題名」「題名の読み」「原題名」「製作国」「製作年」「監督」「脚本」「撮影」「音楽」「出演者」「出演者原名」「時間」「DVD」「CR」「TP」「その他」という項目(フィールド)があり、それぞれの「データ型」をきっちりと決めておく必要があります。たとえば「題名」は「テキスト型」「時間」は「数値型」「DVD」は「Yes/No型」などです。これらはきちんと理解していないと面倒ですが、逆に分っていればとてもやりやすくなります。私は「題名」や「題名の読み」などのフィールドには「全角の文字」で入力しますが「監督」「脚本」「撮影」「音楽」「出演者」は「半角カタカナ」「原題名」「出演者原名」は「半角英数の大文字」で入力しています。これらについてはフィールドごとのデータ型を決めていなければその項目に入力が移動するごとに入力方式を変更しなければならず、大変面倒です。「アクセス」はテーブルを作成する時にあらかじめ決めておけば、項目が移動すると自動で入力方式が切り替わってくれるので非常に効率的です。



 ユーザー辞書の単語登録がネックに

 ただその場合にちょっと厄介な事が起こりました。「WEB11」の前身「小田高11期通信」に投稿した「パソコン事始め」の中で述べたとおり、私は「IME」のユーザー辞書の「単語登録機能」を使ってよく使う単語を登録しています。たとえばアメリカの映画俳優「ジョン・ウェイン」はひらがなで「じょうぇ」と入力して変換キーを一回押せば「ジョン ウェイン」二回押せば「JOHN WAYNE」と変換されて出てきます。「ワード」や「エクセル」などのソフトを使っている時はこれで全く支障はありませんが、「アクセス」は項目(フィールド)ごとに自動で入力方式を切り替えてくれるので、「半角英数」や「半角英数の大文字」のフィールドでは単語登録機能を使う「かな変換」は使えません。データベースに入力しなければならない人名・国名などは単語登録をしていないものが数量的には圧倒的に多いわけですから、直接入力モードにしておく方が便利です。「単語登録」をしておいたことが「アクセス」ではあだになってしまったわけで、現在の一番の悩みはこれをどう解決するかということになっています。

 しかし教室に通っていた時もいろいろ難問にぶつかるたびに、IRに教えてもらったり、あるいは独力で解決してきたので、必ず切り抜けられると思っています。



 独力で解決したこともあった


 こんなことがありました。「アクセス」には「クエリ」という検索機能があります。たとえば「ある俳優が出ている映画の題名がどうしても思い出せない」という時、「出演者」というフィールドにその俳優の名前を入力して「クエリ」を実行すればあっという間にその俳優の出演している映画が出てきますから、それを見れば「あ、この映画だった!」とすぐに分ります。もう少し条件を増やして「あの監督にあの俳優が出ていた映画は?」という場合も「監督」のフィールドに監督名を「出演者」のフィールドに俳優名を入力してクエリを実行すればこれもすぐに分ります。この時私がIRに「俳優が二人だったら、どうすればいいのか?」と聞くと「同じフィールドに二つの条件をつけるパラメータはない」という返事でした。実際単純に二人の俳優の名前を入力しても出来ませんでした。「これほどの優れた機能を持つデータベースソフトにしては割と単純に思えるパラメータがないのは変だな」と思いましたが、その日は授業時間内には解けず帰宅しました。その夜ベッドに入ってからあれこれと考えている時、一つの方法を思い付き、夜中の2時頃でしたが起き上がってパソコンを起動しその方法を試してみました。すると思っていた通りうまく行きました。あまり簡単に出来たのでびっくりしましたが、何度やっても結果は同じです。翌日教室に行ってIRに私の考えた方法を説明し実行してみせると、3人の女性IRは「山本さん、すごい!」と驚いていました。あまりアクセスのことについて立ち入ってもこの稿をご覧になっている方には面白くもおかしくもないでしょうから省きますが、私の考えた方法はちゃんとアクセスのクエリの中にあったのです。3人のインストラクターがそこまでは知
らなかったという事のようです。 



 データの入力を再開

 こういう次第で私のデータベース「外国映画」はどうやら息を吹き返しました。アクセスのファイルとして画面にデータがズラッと出た時はほんとにうれしかったです。5000件を超えるデータの中から、ほんの僅かな文字列でも瞬時に検索できるアクセスの機能は驚きです。最初のアクセスに挫折して入力をやめたのが2000年初頭の頃でしたから、入力済みの作品はほとんど2000年以前の作品です。いまは2015年ですから入力されていないデータは15年分ということになります。入力済みの件数は5765件、これから新たにデータ入力を再開します。前稿でお話したようにデータそのものは再開した時に備えて「メモ」という形で多数残っていますから、ヒマを見てコツコツと入力していくつもりです。下赤さんや榮さんのご質問に完璧にお答えできるようになるにはいましばらく時間がかかりそうです。


 蛇 足

 1990年頃、私は日刊工業新聞社の出版局販売部に所属していました。日刊工業新聞社はオーム社と並び称された工学書の大版元でした。全国に特約書店(常備書店)を持ち、年に数回本社や大阪支社から販売部員が出張訪問していました。当時私は東京都内のほか静岡地区を担当、春と秋に同地区の書店を訪問し販促活動をしていました。静岡市に静岡谷島屋という書店がありそこの工学書の担当者である女性店員と親しくなりました。年齢は私より二回り下で当時25歳くらいでした。映画が大好きでこの点でも大いに話が合いました。出張が決まると必ず事前に連絡してその日は早番で仕事が終るようにし、午後6時頃から落ち着いたバーで飲みながら語り合いました。彼女はかなりマニアックでしたが私もその点では人後に落ちません。語らいが深更に及ぶこともしばしばでした。当時私はデータベースソフトの「DATABOX」でかなりデータを蓄積していたので彼女から「ルイ・ジュールダンとジョーン・フォンテーン」が共演した映画が好きだが題名が思い出せない」と言われて、出張を終えて帰宅してから「外国映画」で検索し、その映画が「忘れじの面影」(1948年、アメリカ)ではないかと彼女に知らせてやりました。彼女は大いに喜んで「こういうものが作れるのは羨ましい限りですが、マメでない私には到底無理です」という返事をくれました。あれから25年、彼女も50歳。今頃どうしているでしょうか・・・


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