「いい歳をしているんだから、そろそろ拡散してばかりいないで収束する方に向ったら」と友人たちによく勧められるのですが、なかなかその忠告通りにはいかず、逆に年々交流の輪が、ひょんなことをきっかけとして次々と広まってきています。「哲学の道への迷い込み」もその一例で、もともとはメンバーのイニシャルを連ねて命名した大学時代のゼミのミニ同期会MIKSで飲み会を重ねていたところに、日本女子大学の関連ゼミにいて当時の私たちにとってのマドンナが「旧姓(森)がMで現姓(桑原)もKだから良いのではないか」という甚だいい加減な理由でMIKSに入ってきたのがそもそもの契機でした。そして、その元マドンナが、あるMIKSでの集まりの際に、「ヘーゲル美学の会」が毎年清里で行っているという「オープンレクチャー」への参加を誘いかけ、それに応じてその常連となり、更にこれが高じて、昨年の8月からは月1回東京で行われる哲学書読者会に参加して“七十の哲学手習い”をするほどまでに哲学の道に深く迷い込む仕儀となってしまいました。 |