いま世界で強権政治を行っている主な国家は、①ロシア、②中国、③北朝鮮であろう。
① ロシアはソ連時代に敗戦濃くなった日本に対して、1945年8月8日突然日ソ不可侵条約を破棄し、対日宣戦布告をして来た。日本は8月14日にポツダム宣言を受託し、15日には天皇陛下による無条件降伏の玉音放送がなされた。その後、ソ連は8月25日に南樺太を占領、28日から9月1日にかけて択捉・国後・色丹島を占領する。
我が国は9月2日の連合国への降伏文書に調印するが、その後もソ連は9月3日から5日にかけて歯舞群島を占領した。
最近では2014年2月27日にウクライナのクリミア自治共和国を占拠し、強引にロシア領とした。
② 中国は1978年以降の鄧小平による経済開放政策により日本を抜いてアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になった。とそこまでは良いのであるが、最近では九段線という中国にしか通用しない勝手なラインを南シナ海に描き、その中の南沙地域の岩礁を埋め立て軍事利用にも出来る人口島を強引に築いた。 どうしてこのようなことが出来るのか。それは領有権を争っているヴェトナム・マレーシア・フィリピンの軍事力が弱いからであると思う。1979年〜1989年にかけての中越国境紛争ではヴェトナムが敗れ、中国にとって有利な条件での国境線画定がなされた。21世紀に入ってからは西沙諸島や南沙諸島で領有権の争いが生じたがいづれもヴェトナムが敗れている。つまり軍事力の質と量の差が勝敗を決するのである。
更に東シナ海ではほぼ毎日のように巨砲を備えた中国海警局の警備艇が数隻づつ尖閣諸島の付近を徘徊している。
日中中間線とされる線の中国側に日中で合意したガス田の共同開発も一方的に中国単独で開発し続けていて、その内の幾つかは即軍事利用可能といわれている。
また、防衛省は12月26日、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻が23日から26日にかけ、千葉県の房総半島南東沖に位置する接続水域の外側を数回反復航行したのを確認したと発表した。領海への侵入はなかったそうだ。
とにかく最近の中国は覇権主義をあからさまに打ち出しており、日本は暗澹たる状況に追い込まれつつある。石垣島の漁民は尖閣周辺では中国漁民が多く常にトラブルが発生し易くなっているとし、漁に行くのが難しくなっていると困惑している。一方左派のジャーナリストは日中双方の漁民は仲良くやっているといい加減なことをテレビで発信している。
我が国は石垣の漁民の為だけでは無く、日本固有の領土として漁民の避難所や灯台を早急に設置すべきである。中国が因縁をつけて来たときはハーグの国際司法裁判所に提訴すればよい。中国は乗って来ないだろうが。
③ 北朝鮮は毎度お騒がせのヤンチャ坊主みたいなもので始末に負えない。数多くのミサイルを保有し核弾頭を付ければ日本の存続は非常に危ない。全てのミサイルを打ち落とす事は不可能だといわれる。
1970年代から80年代にかけて多くの日本人が拉致されている。ちょうど日本が平和呆けを満喫している頃である。当時は海上警備などは無いにも等しい状態であったのである。