③ チェーザリ・アントーノヴィチ・キュイ(1835〜1918)
ロシアの作曲家、音楽評論家・軍人で、母はリトアニア人、父がフランス人の混血である。五人組の中ではもっとも目立たないが、10曲のオペラを残したほか、ピアノ曲『25の前奏曲』など素朴な作品もある。
1857年に軍役に就く。数十年にわたって数多くの門弟を育成し、その中にはニコライ2世のように、皇族ロマノフ家の一員も含まれていた。堡塁建築の専門家として、ペテルブルクの3つの陸軍士官学校で教壇に立ち、1880年に教授の、1906年には将官の肩書きを得た。キュイの堡塁建築の研究は、露土戦争(1877〜1878年)の最前線の任務に就いた成果であり、キュイの活動の中で最も重要なものであった。
露土戦争(ろとせんそう)は、ロシア帝国とオスマン帝国(トルコ)の間で起こった戦争のひとつ。 キュイの楽曲一覧