先ずは、ピアノ・キーボードの主メ ロディーを録音しそれをヘッドホンで聴きながらリズム楽器、バイオリンなど弦楽器を順に重ね、最後に子どもた ちを一同に集め「歌」を乗せていく段取りだ。最初、録音スタジオの担当者は私が<ド素人>であるので本気で相 手にしなかったが、写真家でCDジャケット写真や舞台写真を撮っていることが判り、段々こちらの話を聞いてくれるようになった。5~6回の録音でCDマスターが出来上がった。CDは500枚作る予定であったが、増刷も考慮し経費増になるがジャケット印刷の元版、マスターディスクの保管も依頼した。感心したのはミュージシャンが譜面を見て直ぐに演奏してしまう技術の高さだった。
一人のミュージシャンは「音大で勉強をした者は編曲が大抵出来るし、初見で演奏出来るのは基本で、そうでなければ仕事にならない」と言っていた。