今年のOHCDは同総会が催しに力を入れ、八幡山トークには講師に新幹線初代運転士の牧林氏を、八幡山ステージには小宮孝泰氏の落語、一人芝居、また八幡山コンサートには田下兄弟社のアコースティックバンドを迎えるなどで一般の聴衆を呼び込むのは難しいと予想された。
そこで例年やっていた昼休み近くの講演時間を変更して15:00-16:00とし、大倉冨美雄講師による「小田原の百年後をどうする?」を開催した。幸い36席の教室はほぼ満席となった。
大倉さんの講演は日本コロンビアからニューヨークへ渡り、イタリアでほぼ10年デザインの仕事をしてから日本へ戻った事、イタリアで印象に残ったのは、イタリアの町は古いもの大事にしていて、観光目的で建造物を作り直したりしないのに、それがかえって観光客を引きつけている事、などのイントロから始まった。さらに、小田原は海や山などの景観に恵まれているのでそれを生かし、食文化やもの作りの文化とつなげて、若い人々が移住してきたくなる町にしようという提案をされた。
1時間という短い時間では論じ尽くせないテーマであり、本当は聴衆と一緒に討論したかったと講演後に話されたが、其の通りだろう。
講演会後に開催した懇親会は、小田原駅前のうおがしで開き、21名の方が参加し歓談した。 |