プレゼンテーション用に「パソコンやプロジェクターを使いますか」という問いかけにも「いいえ」、ホワイトボードが使えないと分かっても「大丈夫です」、挙句の果てにマイクまで使えないとなっても「地声でいけるから構いません」という“すべてオレ流”の構えで三木さんは講演に臨まれました。それでいて、話に起承転結のけじめをきちんと付けてから、時間通りに話を終えるのですから流石です。思えば、かつてプロ野球で三冠王をとった落合博光もオレ流を通しながらきちんと基本を身につけて実力を発揮していました。かの落合も、東洋大学(後に転じて東芝府中工場も)中退の「出席日数不足」派でした。ことによると、この私がいつまでも基本を習得できずにいるのは、東芝を定年まで勤めあげて「出席日数たっぷり」で安穏に過ごしてきたせいかもしれません。 |