安藤康正さんの「除染事業」と「原発の海外輸出」について
先ず、安藤さんの除染作業参加には敬意を表します。
今一番困って居るのは国でも無く東京電力でも無くそこに住む人達であると思います。元来大多数の人達は放射能のことについてよく知らない筈です。何ミリシーベルトだから安全だと説明されても、ああそうですかとは言えないでしょう。帰還制限地域やその周辺の方々にとっては放射線量の数値よりも余計な放射線があること自体に不安を感じるのでしょう。そのことが心の大きな負担になり、仮説住宅で暮らす一部の人達はそれが原因で希望を失い精神的に追い詰められ亡くなられています。福島の人達にとっては事故前の自然の値に戻して欲しいのです。
更に農産物に至っては、放射線量の多い地域では全て破棄せざるを得ず、畜産業もだ打撃を受けました。本日に至ってもスーパーで福島産と記載されていれば何となく躊躇してしまいます。
今回の参議院選挙で自民党は圧勝しました。私も応援しました。それはアベノミクスでも原発の再稼働でもありません。実質的に軍隊なのに敢えて軍隊と呼べない、又軍隊として使えない法律つまり9条を変えようと意思表示しているからであります。その件についてはここでは触れませんが、あくまでも戦争をするためでは無く、戦争を阻止するため、つまり抑止力を得るためです。
以前に「長屋の原発談議」でも書きましたが、福島で脆さをさらけだしたのは、GEのMark-Ⅰ型でした。
GEの技術者は地震が多い日本には売っては駄目だと忠告していたそうです。それを知ってか知らずか買ったのは東京電力とそれに関係する産官学です。
今考えれば、地震と津波の事故とは言え、明らかに機種選択の誤りと設置方法の誤りです。今日に至っても汚染水の海洋への流出が止められず四苦八苦しています。魚介類が汚染されゝば、漁師は生計を絶たれ、我々は魚介類を食せ無くなります。原発は日本中どこでも海岸にあります。同時には考えにくいかも知れませんが、どこであっても魚介は駄目になります。日本人は世界で最も魚介類を食す人種なのです。
原発の事故による損害は発電所の損害だけではありません。前述の多種類に亘る被害、どんどん作られていく使用済み核燃料の処理問題、出口の無いプルサーマルの問題、魚介類への汚染等沢山あります。使用済み核燃料は安藤さんが指摘されるように各電力会社が自己負担で、責任をもって、発電所の近くに土地を確保し、処理すべきであります。
では、福島以外の原発は安全なのか。巨大地震があった場合に壊れないのか、壊れたらどういう壊れ方をするのか。原発密集率の高い日本、しかも国土全体に活断層が万遍なく密集している。
また、核テロも予想しなければなりません。幸いなことに今まではその危機はありませんでしたが、今後は分かりませ。日本のようにスパイが入り込み易い国では当然想定すべきことです。イスラム原理主義が狙うのはアメリカばかりではありません。地球全体を見てアメリカと同期する国はこれから注意深く対処しなければなりません。
今、安全性が確認されれば再稼働をさせるという動きがあります。原発の安全性というのは何が起ころうとも絶対的に安全で無ければなりません。そんなことが保証されることは宇宙が無くなっても有り得ません。
電力が不足するから、原発を・・・、冗談じゃ無い。一昨年の夏の節電スケジュールだって、本当に足りないと思いましたか? 今考えれば、東電に騙されたと思っています。昨年以降火力発電機が増設されたといっても、節電しなければならなかったほどでは無いと思っています。つまり危機を煽るやらせだったのではないでしょうか。
夜遅くの都会のイルミネーションは必要ですか? 対して夜間の道路の消灯、これは危険です。犯罪や車の人身事故が多発します。何か矛盾を感じるのです。
原発の海外輸出
日本の原発は優秀だといわれているが、果たして本当なのでしょうか。私はそのことに関する知識は全くありませんからよく分かりません。しかし、地震国に売却すのは駄目でしょう。トルコやインドネシアであります。何か事故があれば日本の技術の失墜を招きます。そして核テロがより現実的になると思います。
最後にメディアは真実のみを伝えて欲しい。核に限らず政党寄りの発信をせず、脚色無しの報道を期待します。 |