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2021.02.02

4組  今道周雄

  最近は政治家の嘘が目立つ。安倍元首相の嘘、トランプ大統領の嘘、松本純、田野瀬太道、大塚高司、遠山清彦、各氏の嘘、と政治家の嘘が続いた。
もちろん役人の嘘も絶えない。佐川宣寿氏の国会答弁は「忖度」と表現されたが、あれは「嘘」と言うべきであろう。数年前には民間でも神戸製鋼、三菱マテリアル、東レグループなどの品質偽装が世間を賑わした。
 はて、日本人は「嘘は泥棒のはじまり」と躾けられ育てられたと思っていたが、いつからこんなに嘘を平気でつくようになったのだろうか。そう思って「日本の嘘をつく文化」を調べてみたが、「正直な日本人」は幻想に他ならないことが分かった。
 古くは「大本営発表」だ。負け戦を隠し、「赫赫たる戦果」を発表して国民を騙した。佐藤栄作首相の「核持ち込み秘密合意」も国民には嘘をついて結んだものである。
「政府は国民を騙すもの」とか「政治家は嘘つくもの」と言った諦めきった言葉が、調べた文書には多く出てきているが、それでは国民はなにを信じて生きれば良いのか。
善良で正直な国民は赤木俊夫さんのように踏み台にされ、ぼろ切れのように棄てられ、それでも黙っていなければならないのか。
 司法こそは「嘘」に対抗してくれるろうと期待したが、森友事件、桜を見る会、などの結果をみるとほとんど期待できない。なにしろ司法の中枢にいる人が賭け麻雀をやっているのだから、何をか言わんやである。
 このような状況を変えるには選挙で腐りきった政党をひっくり返すしか無い。だが、選挙権を持つ人達が、「嘘」を容認する人ばかりであれば、この願いもかなわない。所詮今の状況は国民の意識、ふるまいを反映したものであるからだ。


                                    以上



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