先日、小田原のスーパーで珍しくネイラカマスに出会った。下赤さんの真似をして旨かったものでも書こうかと思っていた矢先なので迷わず数匹を買った。昔、宮小路の居酒屋で出されたネイラカマスを思い出した。普通のカマスでも刺身で食べるがネイラは別格である。図体がでっかく脂がのっていて非常に旨い。カマスは生か干物だと思っているので、塩焼きにしても旨くは無い。ところがネイラは別である。焼いても旨いし、生でも行ける。晩飯時にカカアに3匹くらいを下ろさせ2匹分と1匹に分けた。両方とも私が食べる分である。1匹の方は包丁で筋を入れバーナーで炙って塩を振って食べる。2匹の方はそのままペロリと食べる。どちらも美味である。
うちのかかあはアカデミックでは無いが、ハマチくらいまではさばいてしまう。何しろ旅館を営んでいた頃は板前の助手見たいなものだったから。私は板前が休みのときはもっぱら天ぷら職人だった。
また、数日前市内の回転寿司に孫を連れて行ったら、そこにもネイラカマスが置いてあった。最近よく獲れているらしい。私は大病をしてからあまり口を大きく開けられないので、いつも舎利小で頼んでいる。だから回転して来る奴は食べない。やはり旨かった。もっともいつも5時頃行くので未だ寿司は回転していない。5時半位から回り始まる。
その日は中トロもいい奴が出ていた。目の前の板さんに「これいいね」といったら、選んで出したと言う。しかし、回ってきた奴も違わず良かった。穴子も中国産だというが、変な甘だれが載っていなくて旨かった。回転寿司でよく出るアナギやウナゴと全然違う。へえ、こんなこともあるんだとつくずく関心した。赤貝もでっかくいいのが出て来た。カカアにどうだいいだろうと言ったら、何も言わず笑ってた。小4の孫娘も笑ってた。もっとも私が笑いながら見せたからだろう。
ここの回転寿司は町中の寿司屋に負けないどころか、コストパフォーマンスがいい。同じものを普通の寿司やで食べたら1.5倍から2倍は取られる。それに韓国バーみたいに値があってないようなものである。
最近はタッチパネルで注文するような回転寿司もあるが、入る気にならない。 |