さてこのナマズちゃんをどうやって処理するかだが、とりあえず今回はまともに3枚に下ろすことにした。何しろ2.5㎏といっても、全体がヌルヌルしているので掴み辛く、作業用のイボイボのついたゴム手袋で掴み、流しの俎板(まないた)まで移動する。先ず頭を落とすのであるが、これがそう簡単ではないのである。頸椎の硬いの何のって、出刃を使ってもビクともしない。そこで使ったのは女房が嫁入り道具の一つとして持参した肉切り包丁である。大工の棟梁のひとり娘であったから、亭主が浮気でもしたら、これで首をちょん切って来いと包丁一式を持たせたのかも知れない。未だに切られていないから、もう大丈夫だろう。
これを使って、首の後ろから、顎の下から、右から、左から、又首の後ろから・・・と何回も叩いたり、引いたり、悪戦苦闘してやっと切り離すことが出来た。こんなに頑丈な骨なら私の頸椎や脊柱と取り替えて欲しいくらいである。
後で思ったのは何故ノコギリを使わなかったのかということです。知り合いのドライバーも同じ事を言っていました。