ちょっと発表



2015.01.13 4組 吉田明夫

 鯰(ナマズ)チャン、こんにちわ

大柄なナマズがやって来た

 ナマズ君ではなく、ナマズちゃん。やって来たのは女の子、いや、おばちゃんだね。体長50㎝、体重2.5㎏のが3匹(3尾ともいう)。そのうち1匹を知り合いの運送会社ドライバーに差し上げた。海で釣った魚を貰う魂胆があるから。


マレーシアで食べた思い出
 2007年に二人の息子とマレーシアのクアランプール近郊にあるセパンサーキットで行われた「K4-GP」という軽自動車及びそれに準ずる排気量の自動車24時間耐久レースに参加した。前日のフリー走行の後の夕食を近くの中華レストランで過ごした。その時、ナマズを食べたのが初めてである。もっとも、今回来宅した日本ナマズとは異種かも知れないが、詳しくは分からない。小麦粉を付けて揚げてあったので、黒い皮はよく見えなかったが、髭もあったから確かにナマズであった。体調も20㎝くらいだったから、今回の半分以下である。脂ものっていて、これがとても旨かったのである。1匹丸ごとの天ぷらのようなものである。
 
右の中華レストランのナマズ
 
中華レストラン

解体作業
 さてこのナマズちゃんをどうやって処理するかだが、とりあえず今回はまともに3枚に下ろすことにした。何しろ2.5㎏といっても、全体がヌルヌルしているので掴み辛く、作業用のイボイボのついたゴム手袋で掴み、流しの俎板(まないた)まで移動する。先ず頭を落とすのであるが、これがそう簡単ではないのである。頸椎の硬いの何のって、出刃を使ってもビクともしない。そこで使ったのは女房が嫁入り道具の一つとして持参した肉切り包丁である。大工の棟梁のひとり娘であったから、亭主が浮気でもしたら、これで首をちょん切って来いと包丁一式を持たせたのかも知れない。未だに切られていないから、もう大丈夫だろう。
 これを使って、首の後ろから、顎の下から、右から、左から、又首の後ろから・・・と何回も叩いたり、引いたり、悪戦苦闘してやっと切り離すことが出来た。こんなに頑丈な骨なら私の頸椎や脊柱と取り替えて欲しいくらいである。
 後で思ったのは何故ノコギリを使わなかったのかということです。知り合いのドライバーも同じ事を言っていました。

  
臓 物

 上の画像の如く、卵巣や色々な臓物が入っているが、白い筋以外は全部食べることが出来る。2匹分であるから頭と臓物は煮物にした。卵巣は1組を焼き、もう1組は煮物で食べることにした。頭は殆ど骸骨で頬肉等が薄く付いているだけである。内臓はどれもトロリとして一番旨かった。切り身も内臓程ではなかったが、身は柔らかく脂がのっていてこれも旨かった。期待外れだったのが卵巣である。鰰(ハタハタ)のブリコはヌルヌルと糸を引くので食感が良いのであるが、ナマズのはそうはいかない。硬くて粒も大きいので、差し歯のあちこちにハマってしまう。次回は鯰屋さんに相談して 出来れば塩をふりしばらくおいて、たらこのように生で食してみようと思う。それにもう少し小型のを頼むことにする。おばちゃんでなく、お姉ちゃんで。家族はこの異様な格好をした魚を煮ても焼いても食べようとしない。勿論、孫達もである。姿を見ただけで走って逃げて行った。 天ぷらは天つゆでも良いが、私には塩の方が合うようである。

 

頭と内臓

 
切り身と内臓
 
卵巣の焼き物
 
天ぷら

冷凍フィレ

 また、ナマズを下ろすのが面倒な方には、3枚に下ろした冷凍フィレという商品が売られている。真空パックになっている。これならば解凍してスライスするだけで済む。煮物、焼き物、天ぷらどれも簡単に調理可能である。
 魚のフィレ(fillet
)は日本では3枚に下ろしたものを指し、牛などのヒレとは意味合いが異なる。

 ごちそうさま、さようなら。

 
   
冷凍フィレ

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