ちょっと発表



川崎虔右氏の死を悼む

  2014.05.09    2組 久野厚夫

 我々「サニー倶楽部」の仲間“川崎の虔ちゃん”がまるで桜の季節を待っていたかの様に、平成26 年4 月1 9 日風に舞う花びらを確りとその目に焼きつけながら彼岸へと旅立って逝きました。
 74 歳と言う今はさ程長くはない人生を、早足で駆け抜けていった“虔ちゃん” 少年の様な稚気をなお残し、何時も私達に明るい話題を提供してくれていた彼の存在は、私達城山中学以来のクラス仲間にとっては矢張り大きいものがありました。

 会合や旅の企画からガイド役、更には写真やアルバム作り、DVDの製作・編集、配布等実にきめ細かに尽力され、一同彼に感謝です。
 「会者定離」が世の習いとは言え、彼の死は誠に寂しい限りです。それにしても、あの昨年暮れに実施した箱根での「サニー倶楽部」の忘年会、ディナーの後のカラオケルームでの彼のさながら“オンステージ”にそこに居合わせた誰もが、彼が癌を完全に克服したものと確信し、その元気な姿を目にする場面に立ち逢えた事を心から喜んだものでした。

 誰からも愛され私達の会の中心的な存在であった彼を失った寂しさの一方、今ではそうした私達の楽観的な迂闊さ
が悔やまれてなりません。私達は夫々の心のアルバムに、彼の生前の元気な声と姿を鮮明に刻みつけ、彼がこの世を確かに生き抜いた証とします。
 おそらく故人もあの楽しさを確りと心に刻みつつ、見事その人生を全うし、あの世に旅立っていったものと思います。
 私達はこれから彼が図らずもこの世に積み忘れた寿命の分だけ、日々を大切に過ごし、悔いのない人生を歩みたいものです。

「桜観て、又桜鏡て、一人旅」(合掌)

♯「サニー倶楽部」は城山中学卒業者、3 年2組のクラス会の名称です。J/!J崎度右氏とは実に中学以来凡そ半世紀に亘るの親交がありました。



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