ちょっと発表




  2015.07.30 7組 斎藤良夫

「生誕100年 安藤軍治」画業特別展


 コメント

 「高校野球の第50回記念ポスターは(安藤軍治の)作品なのです。今、探しているんですが、どこにしまいこんだのか----」。軍治画伯の長男、安藤直人さんは、ギャラリー新九郎での作品監修と展示打ち合わせの時に、こんな話を披露してくれました----。
 
 安藤軍治。神奈川県小田原市国府津の生まれ。生家は「石塚材木店」で、旧姓が「石塚」。東京美術学校(現、東京芸術大学)を突業後、東京を拠点に日展、一水会展等で活躍。雑誌『主婦の友』の表紙画を15回にわたって掲載するなど油絵を中心に数多くの作品を残しましたが、昭和48年、57歳で急逝しました。

 今回の生誕100年展の作品は、軍治の遠縁にあたる剱持雅章さん(平塚学園高等学校)が長年にわたって収集してきたものです。3月に国府津にある「蓮台寺」で「生誕100年 里帰り展」を開きました。石塚材木店が蓮台寺の敷地を借りていたご縁で、春のお彼岸に行ったのですが、会場の関係で展示作品は10数点でした。今回の展示作品は別表の作品に加えて、『主婦の友』の表紙掲載誌、軍治画伯の人物画を使った新聞社の折り込みカレンダー等も展示します。

 展示期間中の8月23日(日)午後2時から、安藤直人さんのギャラリートークも予定されています。安藤さんは東京大学教授を定年退官後、引き続き東大大学院の特任教授として東奔西走のご活躍をしております。専門は木質構造学です。全くの偶然ですが、軍治の実家が「材木店」であり、「木材」でつながっていたのです。

 「昭和時代の女性像を明るく作品に残した画業の一端をご高覧賜れば幸いです-----」。安藤直人さんからのメッセージです。


 
 
 


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