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わたしの尊重する学歴

 2021.04.04    斎藤良夫

私の尊重する学歴は、『学校歴』ではありません。『学問歴』です----」。この言葉を私が最初に耳にしたのは、もう40年近く前です。落語家の立川談志師匠からです。師匠は当時、新潟に「談志の田んぼ」を持っていて、田植えと稲刈りの時期に、よく同行させてもらいました。東京からの往復の道中や、一緒に田んぼの作業をした地元の皆さまとの収穫祭などで語る“談志語録”は、なかなか含蓄がありました。

 鈴廣が星槎大学と提携し4月5日に「鈴廣星槎大学」を開校します。大学の理事が、「大事なことは、いつでも、どこでも学ぶ姿勢で、『学校歴』ではなく、『学習歴』です」との談話を発表しており、今回のアルバムに、談志師匠の言葉を使わせてもらいました。とは言っても、設備が整い、人材豊富な学校で学べる機会があれば、そこで学ぶに越したことはありません。「企業内大学」と銘打った大学はかなりありますが、技術と教養を教えるのが中心です。「鈴廣星槎大学」はそことは違い、正式な大学で規定の単位を修得すれば「学士」をもらえます。学ぶことに関連して、3月10日に小田原市南町にオープンした「箱根口ガレージ報徳広場」と、3月28日に行われた新派のイロハを学ぶ“ミニミニ公演”を紹介しました。

 「戸籍と名前の読み方」についての記事もあわせて掲載しました。現在の戸籍法では、名前の読み方を戸籍に書く必要はありません。「紀子」という小学校一年生が、入学式で「ノリコさん」と呼ばれて返事をしないで怒られました。自分の名前は「トシコ」です。入学初日に自分の落ち度でもないのに先生に叱られて、彼女は学校に対してどんな気持ちを持ったと思いますか、皆さん----。私は新聞記者なって、当然のことながら、よほどのことがない限り、名前の読み方を確認しています----。

 メール文章が今回も長々となってしまいました。ご寛恕下さい。それでは、また----。

 斎藤 良夫



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