辰巳魚釣り分科会とほとんど時を同じくして丑寅辰巳ゴルフ分科会が始まりました。年1回の“総会”でホテルにチェックイン前に1ラウンドという寸法で、このマイクロ同窓会の丑寅辰巳・ゴルフ分科会の幹事は、言わずと知れた、言い出しっぺでもある水口ゴルフ君。辰巳組からは他に藤井テルさんと、魚釣分科会参加勧誘にはツレナイ(釣れない)態度を示した辻秀志(本家テニス君、別名:鴨宮大音丞)、そして、ゴルフ歴皆無に近い中澤秀夫が“員数合わせ”のために駆り出されていましたが、“吹き矢界に転身”してからは“昔とった杵柄”ならぬ“昔とったゴルフクラブ”で私が参加しています。ゴルフが“安近短”でできた仙台在勤時代(1972-1974年)には、月に6回もラウンドすることがある“ハード”ゴルファーだったのですが、東京に転勤して戻ってきてからは熱が冷め、特に東芝定年退職(2001年3月)後は「ゴルフは年金生活者のするスポーツに非ず」と決め込んでクラブに封印していた私にとっては、“君恋し”(フランク永井、つまり、ブランク長い)で、現役ゴルファーの皆さんに ついていくのが“ハード”ワークになっています。しかし、このマイクロ同窓会のお陰で私は“ゴルフ界復帰”を果たすことができ、次のようなゴルフ“再発見”をして驚き、浦島太郎さながらの心境で「ゴルフ今昔」を体感することができています。
・ 驚きの再発見その1「ICT(情報通信技術)がスポーツレッスンの世界を“改革”していたとは!」
昨年(2013年)“再デビュー”を前に付け焼刃でゴルフレッスンを受けに行った。コーチは「数球打ってみてください」というだけで一言も発してくれない。タブレット端末で私のスウィングの映像を撮っていてくれたのだ。そしてSeeing is Believing!こんなにひどいフォームで打っていたのか!そして、コーチが見せてくれた同じアングルからの女子プロの映像と比較すると私のフォームの“悪さ加減”は歴然。TQC(Total Quality Control)でも「品質改善は“悪さ加減”の自覚に始まる」と教えられた。ゴルフに限らず自分の姿は自覚し難いもの。自分の姿を客観的に見ることの大切さを改めて思い知らされた。
・ 驚きの再発見その2「ゴルフ界にも技術革新が起きていた!」
私が持っていたのは、東芝時代に恩師の宮本裕先生(経営コンサルタント)からいただいたPinseekerの“業物”フルセット。これを目にしたコーチ氏は目を丸くして、「博物館ものですね。私にもうまく打てるかどうか分からない。ちょっとコワイけど打たせてみて。」と一言して数球試打。さすがに、すぐに快音を発するようになったが、最初の2-3球は“レッスンプロにあるまじき”ヒドイ球を打っていた。しかし私は敢然として“博物館ものクラブ”を手に再デビュー(2013/6/6:伊豆大仁CC)に臨んだ。辻秀志・本家テニス君の目には、デカラケ全盛の時代にレギュラーサイズのラケットを手にコートに立っているように見えたことだろう。水口ゴルフ君も、これを見かねて、今年のラウンド”(2014/5/15)に備えて、かつての“愛棒”フルセットを私に寄贈してくれた。私が持っていたゴルフシューズも、金属スパイクを禁止するゴルフ場が増えてきたということで帽子でもないのに御法度(ハット)。“元祖御法度”であったはずのスパイクレスシューズへの買替えを余儀なくされた。
・驚きの再発見その3「ゴルフ場にも大幅“デフレ”が起きていた!」
再デビューを前に練習ラウンドした時(2013/5/16:塩屋崎CC)の「御請求書」には、「合計金額3,850円」とあった。「えっ、何これ?税金分別納ってこと?」と問う私に「いいえ、それで全額でございます」という涼しい声が返ってきた。“ゴルフ浦島太郎”の私がおぼろげに持っていたイメージによると、1ラウンド2万円超が当たり前であったから、5,000円を下回る「合計金額3,850円」は全く想定外のことであった。これで、昼食バイキングと入浴料込みである。私の「ゴルフは年金生活者のするスポーツに非ず」という先入観はたちどころに雲散霧消した。確かに、ゴルフ場来客減による需要減が価格引き下げの大きな原因になっているのは確かなのだろうが、一方においてはICT(情報通信技術)の駆使などにより経営コストを大幅に削減することによって実現できた低価格でもある。“アベノーエコノミクス”(Abe No Economics)で喧伝されている「デフレ脱却」はここでも論外だと思う。