2012.12.13 瀬戸章嗣 |
地震災害と核テロ災害 |
衆議院選挙戦がたけなわです。去年9月にこの欄で、原子力技術はテロの大量殺戮手段として既にあり、殺戮者予備軍の手にあるから、<もう原発は要らない>という素朴な国民感情で、原子力技術を手放すことは、結果的に、悪魔に渡すことになる恐れがある。従って、原子力技術は手放してはいけないのではないかと書きました。同じ、思いを今も感じています。
そして、今回の選挙戦で、<原発ゼロ>が連呼される中で、核テロの恐怖やその防止策を語る候補がいないことに、当然と言えば当然とも思えるものの、大きなリスクが置き去りになっているのを感じていますが、皆さん、いかがでしょうか?
<悪魔>は、善意の集団2つが対立関係にあると、突然、一方が他方にとっての悪魔になることは、歴史が示しています。かって、日本人にとって米英は、<鬼畜米英>でした。9.11事件では、テロリストは、米国を憎む集団でした。元はまじめなイスラム教信者だったとも考えられます。
最近では、イスラエルが、イランの核開発を阻止するために、破壊攻撃を辞さない構えです。
昨日は、北朝鮮が、ミサイル発射実験をしたことが大々的に報じられ、一部の専門家は、次は、核実験だろうと予想しています。いつ我々の悪魔にならないという、保証はないと思います。
それぞれの国や集団は、それぞれに歴史事実を踏まえて、正義を掲げているから厄介です。一体どうなるのでしょうかね? かといって、どうすればよいという、説得的な手段も思いつかないままに、妙に第3者的な顔をして、だれに投票しようかと考えている自分を見ているところです。
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