ちょっと発表


<覇者の古城の跡に立つ学びの窓>再発見
2016.05.18
6組  瀬戸章嗣

 5月15日の小田高ホームカミングデーは、母校の誇りを再発見した日でした。これも、 同期幹事諸兄のお骨折りのお陰と感謝しつつ、都合その他で不参加の方々へ当日の収穫を報告したいと思います。同期卒業仲間390人の内の一人としての個人的な感想です。

 特筆すべきは、同期太田充兄による講演<地球温暖化と原子力再稼働の是非>を聞き、 <原子力発電による人類にとっての危険リスクは、地球温暖化のリスクより小さい>ことと、<地球温暖化の原因としてのCO2の増加を、原子力発電なしでコントロールできる見通しが立っていない>、従い、<我々の子や孫のより安全を思えば、原子力発電に関係して起きた事実から多くの国民が感じている恐怖も当然ながら、それ以上に恐ろしいリスクを回避することを、真剣に考える必要がある>という意見が、原子力発電の元の原理の核融合の専門家から出されたことを知ったことです。その行きつく当面の結論が、氏は、原子力発電の再稼働を支持するというものでした。

 私も従来、安全性を確保した上での原発再稼働に支持の立場でした。その理由は、核兵器がテロリストの手にある、乃至、手に入る可能性によるリスクを回避するためには、核技術を手放してはいけないと考えているからですが、それに加えて、地球温暖化リスクを回避するためにも、核技術は維持向上させていくべきではないかと知り、今後の推移に関心をもっていこうと思う次第です。

 それでも、原子力発電の安全性に対する不安がある以上、リスクをどこまで下げられるか、より説得力のある情報がほしいのは、万人の気持ちと思うので、これは、今後に待ちたいと思いながら、原子力発電は、早計には止めてはいけないと確認理解したところです。

こういう説得力のある情報を、同期の仲間から聞けるということは、ありがたいことです。

 あとは、その他の収穫ですが、久しぶりの小田原帰りで、<平成の大改修>を終えた小田原城が5月オープンと知り、午前中に4階展望回廊まで列を作る見学者に交じって天守閣に登り、わかり易い展示案内などから、昔からこの地の人が<田舎臭くなく、優しい>と評されていたと知りましたが、360度展望の回廊から、太平洋、三浦半島、江の島、丹沢、八幡山、八幡山古郭、箱根、真鶴半島を眺めながらしばし、古の覇者の誇りに想いを馳せて、愉快な気分になりました。

 小田高校歌の<覇者の古城の跡に立つ>について、今更ながらの納得がありました。

母校の敷地が<小田原城の一角だったらしい>という程度で校歌を受け入れていたのですが、江戸時代に放置されるまで、元は大森氏の築城で北条氏が奪取した、平地にある現在地小田原城の詰城が八幡山にあり、詰所といえば、戦の時には、むしろより重要な最後の拠り所としての本丸で、その跡に我が母校があるということを初めて知りました。

 本丸といえば、現在の本丸に城主が普段住んでいたかどうかという質問を、歴史見聞館
入口にいたガイドに尋ねたのは、個人的ながら、昨年我が先祖の一つの家系が旧小田原藩
で幕末まで、代々<御料理人>だったことを知ったことから、先祖の仕事場がどこだったか確かめようとしたからですが、ガイドが示した屋敷内見取り図にある料理場は二の丸にあり、<殿様は天守閣に住まず二の丸に住み、二の丸で政務も行った>というものでした。

二の丸は今は、二の丸広場になっていますが、帰り路、八幡山の母校へ向い、二の丸広場を歩きながら、ここが先祖の仕事場の跡だと確認できたのは、うれしいことでした。

 夕方の懇親会場では、周りの人との会話も新しい発見があって楽しく、自分が少し話し過ぎた感じが残りましたが、席の順番の話を聞きながら、それぞれの個性と人生を見る思いをしながら、色々な人がいて、それぞれがみんな素晴らしい面を持っているのは当然とは思うものの、改めて、良いところを見て、見習っていこうと思ったことでした。帰りの小田急線新松田駅までは、今まで顔は合わせているが話していなかった友との会話もあり、新しい出会いの思いを楽しみました。

                                      以上