ちょっと発表



2012.02.21    吉田龍夫

「明夫どの」

 どうも有難うございました。
貴殿はすっかり浦島太郎が玉手箱を空けた後のようだったけど、会えてよかったよ。楽しんでくれたようで何よりです。

 バロックトランペットは格好いいよね。あの長い楽器を右手で支えて、左手は腰にあてがう。 格好つけだけど、あれは現代のトランペットでは出来ないわざだ。 でも、バルブがないので、音があのように年中ひっくり返る。 こちらの合唱団にはそれを嫌がるやつもいるけど・・・・俺なんかはそれがむしろ味になるような気がするんだ。
 それに、バッハにおいてラッパは神の楽器なのさ。 重要なところには必ず出てくる。しかも超高音で・・・・吹くのは至難の業だそうだ。 次回もその次も出るよ。元気なら又来てよ。

 俺の楽器は1886年(フランス)製の「ルイ・ロー」と言う制作者のもの。 今はもうない。幻の楽器。
だから値段がない。買い手と売り手の力関係になる。欲しければ高くなるし・・・売ろうとすれば安くなる。
俺は絶対欲しかったので、少々高かった。一流の銀の楽器の倍くらい・・・・でも俺が死んで売ろうとすれば二束三文かもしれない?

 木管の管理は特に難しくないし、吹き方も同じ・・・中には違うという人もいるけど・・・・。
でも音はあのように柔らかく響くのでとても気に入っている。宝物だよ。
同行された、奥方にもよろしくお伝えください。

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