伊勢国三重郡から高津伊之助は元禄4年(1691)に江戸に出てきて雑穀屋に年季奉公し、元禄12年(1699)に独立し、四日市河岸(現・日本橋1丁目9番地)土手蔵前に戸板2~3枚を並べて鰹節や塩干の販売を初め、宝永2年(1705)に屋号を伊勢屋とし名前も伊之助から伊兵衛と改名し、商標は伊勢屋と伊兵衛のにんべん「イ」と商売を堅実にする鈎型の「┐」と合わせて「カネにんべん」としたが、江戸の町民は伊勢屋のことをだれ言うとなく「にんべん」と呼ぶようになったとのことです。
創業以来、鰹節を中心に商いを続け、中でも自慢の逸品が“本枯(ほんかれ)鰹節”であり、店内に削り場を設け、削りたてを袋詰して販売しており、本枯鰹節を使った出汁やつゆも多種あり、最近では糀を使ったものもある。
“いろまめほへと”という納豆を丸ごとフリーズドライし、納豆菌を生かしたまま「抹茶味」「塩味」「キシリトール味」「きなこ味」「苺味」「梅しそ味」「コーヒー味」の7種類のフレーバーを付けている。
当店には本物の鰹だしのおいしさを知っていただくとともに“一汁三菜”という健康バランスのよい日本古来の食事の良さを多くの人に伝えていきたいとのことで、店内に「日本橋だし場」を設けており、だし汁が100円、つゆ物、おでんだし、ふりかけご飯と食するコーナーがあり、なかなかの人気です。
コレド室町を出て中央通りを三井本館に渡り、三井本館の三井記念美術館も一見する価値は多いにありますが、その前を江戸通り方向に隣の日本橋三井タワーの1階に千疋屋総本店がある。