今年もお盆がやってきた。母が亡くなってから32年、父が亡くなってから27年になる。8月15日には菩提寺の僧が読経に来てくださる。事前に仏壇を清め、花や果物を備え、当日は香炉に炭をくべ、御出でになるのを待つ。
姉が存命中は、前日から盆提灯を飾り迎え火を焚き真菰を敷いて、キュウリの馬、茄子の牛なども飾ったものだ。最近はすべて省略している。
お坊様は最初住職が来てくださっていたが、10年ほど前から老齢のため息子のお坊様が読経して下さるようになった。だがその御坊も最近目が悪くなり、位牌の文字が遠くからでは見えないため、手に取って戒名を読んでくださるのだが金泥が薄くなり判読に苦労をされている。 我が家は娘二人で、他家に嫁いでしまったから跡取りは居ない。いつかこのお盆行事は止めざるを得ず、位牌と墓をどうするか悩ましい。 |