旅   行


韓国自動車旅行 その7 
2016.3.08
4組   今道周雄

第7日目 安東から水原へ

 第7日目の旅は安東Andong・안동から北へ中央高速国道14号を北に向かって進み、原州(Wonju・원주)から西へ転進して利川(Icheon이천)を通って水原(Suwon・수원へ到達する約240Kmの旅である。本日の見所は水原華城(Hwaseong화성)と民俗村だ。中央高速国道は片側が3車線の高速道路で至って空いている。皆が120Km/hrくらいで走っているが、至る所に監視カメラがあり、速度超過すると必ず捕まると聞いていたので注意しながら走った。恐ろしいのはバスで大きな車体で迫ってきて追い越しをかけてくる。左側が追い越し車線になっているので、何となく感覚が違う。



 
原州から利川へ
 
追い越しをかけるバス

 本日の見所華城は李朝22代の国王正祖が1794年から2年余りの歳月をかけて築いた城である。正祖はNHKのドラマ「イ・サン」で広く親しまれているので、多くの方はご存知かと思う。父親が米櫃に閉じ込められて悲惨な最期を遂げたために、王位に就くと父が死に至る陰謀を企てた老論派の重臣を排除し、南人派や少論派の人材を登用して政治改革を行ったと言われる。

華城には八達門の他に4つの大門と3つの小門があり、町をぐるりと城壁が囲んでいる。城内には18世紀の官女、官吏の制服、鎧や武器、室内調度品等が展示されていた。

 韓国風の鎧兜を着用した紅毛碧眼の男が歩き回っていたので、何をしているのかと聞くと、自分はドイツ人だが経済学の勉強で上海に滞在していて、休暇で韓国へ遊びにきたのだと言う。経済の勉強ならば世界第二位の日本の方が適しているだろうにというと、いや、これからは中国だと答えた。それから間もなくして、日本の経済は中国に追い越されてしまった。日本の中にいると、足下が見えなくなるものだ。

 
八達門(パルダルムン・들문   玉座
 
官女制服   料理
 
大長令(대장성령)と共に   簡素な調度

 華城の次は民俗村である。ここへくるまでにいくつかの民俗村を見てきたが、水原の民俗村は敷地面積が30万坪と非常に大きい。実際の暮らしぶりを見せるために、藁を編んでいる老人や、食事を作っているオモニが居て、面白かった。

園内では10ー20代と見える若者5-6人が騎馬ショウをやっていた。円形の馬場の中を走る馬に飛び乗ったり、騎射をしたり、槍を標的に投げたりするのだが、身のこなしが鮮やかで、この国の祖先は騎馬民族だったのだろうと思った。        

 

 
木製農機具
 
藁を編む人
 
野菜を料理する人
 
騎馬ショウ
最後になったが水原で泊まったドーミーインを紹介しておく。このホテルは日系で長期滞在型であるため、リビングルームとベッドルーム、それに台所と風呂場が付いていて広々としている。それで1泊が10万ウオン(1万円)であるから、長期でソウルへ来る時にはお勧めする。
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動画 安東から水原へ


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