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6組 月村 博  2011.09.26

  そのうち お金がたまったら
  そのうち 家でも建てたら
  そのうち 子供から手が放れたら
  そのうち 仕事が落ちついたら
  そのうち 時間のゆとりができたら

  そのうち •••••••••
  そのうち •••••••••
  そのうち ••••••••• と
  できない理由を
  くりかえしているうちに
  結局は何もやらなかった
  空しい人生の幕がおりて
  頭の上に淋しい墓標が立つ

  そのうちそのうち
  日が暮れる
  いまきたこの道
  かえれない

 これは野田新首相が民主党代表選の演説で引用した「どじょう」の作者相田みつをさんの「そのうち」と題する詩です。お彼岸の墓参りの際、菩提寺の住職から「読んでみてください」と渡された小冊子に載っていたものです。

 死を忘れ、無常の命を忘れたとき、そこにしのびよってくる思いが「そのうち」というまのびした心の姿勢であり、生き方でありましょう。
 一瞬先の命さえ誰も保証されていません。まして、明日、明後日、来年の命の保証を誰ができましょう。
それなのに私たちはずっと生きておられるような錯覚の中で、何も今日しなくても明日がある、何も今回の機会を無理してつかまなくても、またという機会がある、という思いの中で、はてしなく「今」をとりのがし続けているのです。

  わかっているかい
  死ぬんだよ
  そう、お前さんも
  このわたくしも

 これは元•永平寺の講師をしておられた小倉玄照老師の詩です。この当たり前のことを、私たちは日常身辺のことにとりまぎれて忘れ、また、あえてそのことから目をそらそうとしております。
 死を忘れたとき生もぼける。 (『供養のはなし』青山俊董)

 14ページの冊子を読み終えて、先日亡くなられた鍵和田さんを想いだし、私自身反省している次第です。



6組 月村 博  2011.07.31
「返信のメール直ちに送りこし 未明のあなたも眠れないひと」      (2011.07.31 日経歌壇)

同じような人がおります。皆さん何かに悩んでおるようです。これから暑さも本番です。 皆さんどうぞご自愛ください。

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