2006年までの10年間は、既に前の会社を退職していましたが、退職金と年金の一時金を使って、1800万円の投資ファンドを作り、自分をファンドマネージャーに任命して、株式投資をしながら、自分の古巣を市場から眺める
ことをしていました。
1990年から8年間、関連の輸入食品卸販売の子会社で代表常務をしていた時に、業務の為に、中小企業診断士の勉強をしていて、資格はとらなかった(2000年に資格認定の第一次試験に合格)が、企業診断に対する、実力診断実験をしたいと思ったのが動機ですが、同時に、呑む打つ買うの全てが好きで、若い時から、競馬・ルーレット・株投資を楽しんでいたので、その延長で、個人投資家として立つ道を探っていたものです。
アメリカの著名投資家であるバッフェット氏に倣い、10万ドルのファンドでスタートし、1800万円なら年1割の利益を上げ続ければ、30年で3億円になる計算をして、1割なら十分可能だと思っていたのは事実です。
このファンド活動は、いろいろ勝ち負けがあり、面白かったですが、2006年に、損切りで全取引を手仕舞って終わりました。お金がマネーになり、株価が経済物理学で操作される世の中では、ファンド活動は、個人では手に負えないと悟った結果でした。情報入手が少し遅れて、かなり大きな損が出た段階での決断でしたが、その後の相場の急落を見て、タイミングを失っていたら、信用取引の損で、借金地獄になるところを免れたことを知り、損をしたのに、自分で「よくやった」と自分を褒めました。自分としての総括は、「勝負に勝って試合に 負けた」と思って満足しています。以後、ゲームとしての小額は別として、虚業から実業に戻っています。因みに、損切り手仕舞い当時の銘柄の株価は、その後の、サブプライムローン問題や、リーマンショックの後で、現状、当時の4分の1強になっているから、株は怖いですね。
この損切り手仕舞いの後、マンション管理士の勉強に力が入り始めたのだから、やはり、かって、東京都知事の青島さんが言っていた、 「人間万事塞翁が馬」 というのは、本当だと思う次第です。 |