ちょっと発表



2012.08.31    吉田龍夫

「最後の演奏会」

 下記の駄文は私の演奏会(ターフェルムジークコンサート)に来て下さるお客様へのご案内状としてしたためたものです。 吉田明夫氏がどうしても載せろと言うので「解説文」付きとします。

 私は1980年からこのグループ(ターフェルムジーク鎌倉)を主宰して演奏会をやってきました。
特に2003年からは「バッハ教会カンタータ連続演奏会」なるものを企画して、
以降、これを22回続けてきたのです。 良きお客様と仲間に恵まれて・・・・・ 。

 その当初の計画は2012年(72歳)、10年間をもって終了するというものでした。
それくらいが限度と考えての計画でしたが、 ここへ来て丁度、体力も「脳」力もその通りになったのです・・・・ご推察頂けると思いますが。

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 いつもお世話になっています。長らくのご愛顧ありがとうございました。
ここに、私のアマチュア音楽家としての最終末を迎えることとなりました。
私のようなものの奏でる拙い音楽に今までお付き合い頂きましたこと、深く、深く感謝申し上げます。

 私は中学2年のとき親にねだってフルートを手にして以来60年近く、学業も、職業も、家族をも犠牲にして音楽に没頭してきました。そして、最後の10年は、その集大成として「バッハの教会カンタータの連続演奏会」に挑戦してきたのです。

 私は今、「神の恵み」を強く感じています・・・・それは宗教的な意味ではなく、言葉だけのことではありますが・・・・。そうでなければあり得ないような幸運の数々に恵まれて、この生涯最後の大計画を成し遂げようとしています。

 そしてそれは何よりも、支えて下さった皆さまのお陰、ご指導頂いた先生方のお陰、協力して頂いたソリスト方、そしてメンバー諸氏のお陰なのです。本当に、本当に、ありがとうございました。

 最後に演奏しますのは、バッハが自らの生涯の集大成として作曲した「ロ短調ミサ曲」です。「ミサ」とはキリスト教会で行われる聖餐式です。「最後の晩餐」でイエスが弟子達に自らの血と肉を授けることを模した、教会で最も重要な儀式です。
 イエスは、弟子達にパンを裂き与え、「取って食べなさい、これがわたしの体である」。また杯を取り、感謝の祈りを唱え、「この杯から飲みなさい、これは多くの人のために流すわたしの血である」と言いました。
 そして「ミサ」とは、「散りゆく」「解散」を意味する言葉です。

 多くの方々から「もっと続けてほしい」との温かいお言葉を頂いていることは重々承知しています。でも、物事には初めがあれば、終わるがある習わし。私たちはこのミサ曲演奏をもって清らかに、潔く解散するのです。

 ご支援本当にありがとうございました。

         バッハ ロ短調ミサ曲演奏会(詳細は同封のチラシ参照)
         2012.11.24(土) 14:00開演(13:30開場)
         逗子文化プラザホールなぎさホール

 演奏終了後、引き続いて皆さまへの「感謝の会」を催します。(時間?)
私がご支援、ご協力いただいた全ての方々にお礼を申し述べるだけなのですが、どうぞ時間をお取り下さり、ご参加いただけますようお願い申しあげます。

 


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