その3 我が音楽史 -2- 「音楽まんだら」
我が家では、カラオケは私がいくら誘っても誰も興味を示さない。妻の歌声は子供たちの幼い頃の子守唄以外聞いたことはない。妻は決して音楽が嫌いではなく、よく一緒に大好きなさだまさしや森山良子のリサイタル、クラシックのコンサートに出掛けたし、最近は地元の音楽会などを気楽に楽しんでいる。
息子は高校時代からエレキギターに夢中であったが、自分の結婚式にはフルートをたしなむ花嫁と二、三曲合奏をした。そして祝電披露にはなんとあのサザンオールスターズの桑田佳祐氏からのメッセージが読み上げられた。誰かの悪戯であろうと思ったが、息子は青山学院大学で彼が立ち上げた軽音楽部に入部しており、どこかの素人バンドでリーダーを務めていたようで、律義な彼が後輩のために一役買ったようである。
私たちの兄弟姉妹のなかでは、私の弟が詩吟をたしなんでいる。私の女房の弟は明治大学のマンドリンクラブに所属して古賀政男氏の薫陶を受けており、私たちの結婚式には二人ともども祝福してくれた。またどんな縁なのか、弟たちは同じ明治大学で友達を介して友達という間柄である。
また、姉の長女は東京の音楽学校出でピアノ教師となった美声の持ち主だし、兄の次女は本場スペインで修行して現在甲府でフラメンコの教室を開いている。彼女は夫君の仕事の関係で何年か名古屋に住み、娘の結婚式にそのダイナミックな踊りを披露してもらっている。こう書いてくると、我が家の家系もまんざら捨てたものではないか・・・な。
私の夢の一つは家族全員でカラオケボックスで歌うことがあるが、これはまさにミュージカル『ラ・マンチャの男』のごとく「見果てぬ夢」になりそうである。 ミュージカルと言えば、私は映画大好き人間である。ミュージカル映画や音楽映画も沢山観ているし、映画音楽が良ければ映画も良しと考える人間である。私の選んだミュージカル・音楽映画のベストテン(順不同)は、
・グレンミラー物語 ・ファンタジア ・サウンド・オブ・ミュージック ・レ・ミゼラブル ・ここに泉あり ・シェルブールの雨傘 ・ウエストサイド物語 ・我が愛の譜 ・愛情物語 ・アマデウス
そして、今も記憶に残る映画音楽ベストテン(順不同)を挙げてみると、
・卒業 ・アラビアのロレンス ・ドクトル・ジバゴ ・エデンの東 ・七人の侍 ・禁じられた遊び ・砂の器 ・男と女 ・忠臣蔵外伝四谷怪談 ・スター・ウオーズ
(つづく) |