この「憲法9条にノーベル平和賞を!!」の動きは、子育てに明け暮れしながらも、自らの外国生活体験や日頃のマスメディア報道を通じて「どこの国の子どもも戦争なんかで泣かせたくない」と切実に願っていた座間市の主婦・鷹巣直美さんが呟いた一言に端を発しているようです。鷹巣さんがエライのは、ただ呟いているだけでなく、ノルウェイ・オスロにあるノーベル賞委員会に対して、日本の憲法9条にノーベル賞を与えるよう、実際にメールでコンタクトされているところです。そして、一個人からの申し出に対して真摯な態度で応じ、「憲法9条自体には人格がないからノーベル賞受賞対象にならない。また、候補として受理するためには然るべき推薦人が必要」と示唆してきたというノーベル賞委員会もエライし、鷹巣さんが個人としての限界を感じて一時怯んだ時に、サポート役として実行委員会を立ち上げられた共同代表カルテットの皆さんも相当にエライと思いました。ノーベル賞委員会の示唆を受けて実行委員会が、受賞対象を「憲法9条(を保持し続けてきた日本国民に)ノーベル平和賞を」と変え、然るべき推薦人を立てて再申請をしたのが功を奏して、この4月にノーベル平和賞候補の一つとして正式にノミネート(受理)されているのだそうです。もっとも、このことはNHKなどでも報道されたそうですから、“知らぬは我一人ばかりなり”であって、この日のイベントが大動員を収めたのはむしろ当然のことだったのかもしれません。